うちのチームは、オペレーターは僕1人、看護師が2名、放射線技師が2名。
ありがたいことに、誰もこのチームから去りたいとは言わない。
むしろ、このチームで働きたいと言ってくれる。
技師のひとり(女性)は昨年病院を退職したのに、1年間バイトで僕のカテだけをしに来てくれていた。そんな彼女も新しい職場が決まりそうで、ここを旅立つ。
僕らチームは、誰が偉いか、誰が下か、という概念がない。
お互いが自分の専門的技術と知識で自分の分野を全うし、その集合が当院のがんカテの施術になっている。
どこが欠けてもだめで、どんなに医者が優秀でも、むしろ看護師、技師の能力が低ければチームとしては劣化する。
ここで10年働いているが、直近5年は、医者として口出しをせず、主に病気のことの説明ばかりを彼彼女らにして、技術的なこと、チームプレイのことは口出ししてこなかった。
なぜか。
前半5年と異なり、みんなが自主的に自分たちのスキルアップをしていたからだ。さらに、時に頼りない僕を完璧に支え続けてくれた。
ワンオペなのでどうしても時々ぬけることがあるが、そこも含めて看護師がいつもカバーしてくれている。
昔、静岡がんセンターで働いていた時に、ある先生から聞いた。
ある診療科のひとつが特に国内で優秀なチームと評価が高かった(静がんは、3大東京がんセンターに匹敵するくらいどの診療科も素晴らしいし、地方のがんセンターとは思えない立派な拠点病院でした)
そこの診療科の部長は、もちろん賢明で博識のある先生だったが、がつがつしておらず穏やかだった。ちょっとのんびり派だった。逆にそのしたの先生たちが、その部長を支えようと奮闘していて、すばらしいチームワークだった。
トップは少し、隙があるくらいがいいかもなあと、当時他の先生方と話したことがある。
頭ごなしになんでも指示し、完璧だと、下が育たない。
育つための隙も必要なんだと。
これ、あくまで持論でしたが、いろんなことがあって、以前の僕と比べてかなり物事について口を出さなくなったら、口をだすスタッフばかり育ってくれて、すごく助かってますし、良いこと悪いことも何でも僕に言ってきます。
仕事しやすい。
チームなんだなあと、ふと良い人材と機会に恵まれた幸運を感じている。
また、患者さんの入院する病棟に関しても院長がかわった1月のタイミングで変更があり、一部のベテラン患者さんたちに不安と無理をさせてしまった。
ただ、僕の優秀な愛弟子である、元カテ室でも病棟でも一緒に仕事をしてきた後輩看護師が、その新しい病棟に異動してきてくれるそうだ。
カテはカテ室だけでなく、その前後の入院中の経過も大切。
病棟でも背中を預けられる以前の環境がなくなった1月、不安だったが、これで患者さんも安心できる。
気づけば、こんな自分に、なんやかんやと結構ついてきてくれる人材が僕を支えてくれている。
こんなことは医者人生でもそうそうなかった。
そうか、そんなに僕と働きたいのか、などとは申しません(笑)
ただただ、ありがたいの一言ですよ。