後半戦のがん治療をしていると、必然的にカテが終了したあとにそのまま主治医として、患者さんの緩和治療を継続する方もいる。

他の腫瘍内科医や緩和治療医と異なるのは、
後半戦と言われてがん治療をしている患者さんたちの心の葛藤、体調が悪くてしんどい、心もしんどい、この治療が効かなければ死だ(本当は緩和治療があるのですが、どうしても皆さん、緩和=死と決めつけている感じがします)、そんなかなり微妙で繊細な時期を一緒に戦ってきた患者さんだから、緩和治療に移行した時は、その葛藤の時期の心情や、ご本人の性格など踏まえて、またご家族の状況などわかった状態で緩和治療をしています。

だから、カテ、緩和、そして看取りをした時は、人一倍、いろいろと感じるものがあって、涙にはしませんが、悲しくもありますが、僕としては、ご本人の最後の生き様と、それを支えてきたご家族をやはり心底、立派だと思います。悲しいんですが、最後の瞬間に行き着くまでの、非常に繊細な時間をカテの時から共有してきたので、思いもまた言葉にできないものがあります。


当然、症状緩和の治療方法や、緩和の患者さんへの接し方など、緩和の先生の方がはるかに経験も知識もありますので、僕は積極的に、いつも自施設の先生に疑問があれば教えていただきながらの緩和治療をしてきました。専門は、カテーテル治療なので。でもそんな僕に最期の時間を託してくれた患者さんのために、そしてご家族のために、やはり色々と考え考え、患者さんと接してきました。


カテがメインの仕事でも、腫瘍内科もどきしたり、緩和治療もどきしたり、(全部ちゃんとやってますけどね)、こういう医者も珍しいと思いますが、自分は、後半戦のカテーテル治療をやるにあたって、例え本職でなくても、腫瘍内科の知識、緩和治療の経験を実践できてきたことは本当に自分の医療スタイルの糧になっていると思っています。


ご立派でした。
いつも、会話が楽しかったです。元気をいただきました。
ありがとうございました。