僕が診ている、治療している患者さんは、他の施設では治療できない方がほとんど。
結果、僕しか治療できない人しか治療していない。
治療は、単に技術だけではない。
がん治療で言えば、まず自身が実施している治療技術が最良であることは当たり前で、それ以上に難しいのが、病態の理解、そして治療環境だ。
後半戦のがん治療をしている立場として
今も多くの治療している患者さんの方針を考えるときに
ひたすら悩む。
様々な選択肢の中で、ガイドラインを当然考慮し、ガイドラインの限界も知り、
当院の10年のカテの治療成績を考慮し、
患者さんやご家族の背景、お気持ち、求めていること
それが、命の延長なのか、QOLなのか
お子さんのためなのか
色々考え、目の前の患者さんの性格も考え、
治療介入したら、この患者さんが紹介先に今後帰られるのか、
それはもう最大限重要で、紹介先の主治医との関係を最良に保つ努力をしながら
当院の治療目的を明確に伝え、円滑に転院して治療を開始する。
だから、いつも書くけど、カテの技術がうまいのは当たり前で、
それ以上の悩み事を全部クリアし、
当院が定めた動注の薬剤がこの患者さんにとって、過去の薬物療法の経過から適切なのか、科学的に考慮し、
そこまでやって、今、皆さんが入退院を繰り返しカテをしている。
残念ながら、技術を学びたいという若い先生は多いけど
がん治療そのものも学びたいというカテ屋さんは皆無。
だから今でもワンオペ。
これが、うちでしかできない、治療という理由のひとつです。
だから、僕が倒れるわけにはいかない、
命をかけて吹田に通ってくれている患者さんたちを見捨てるわけにはいかない
だから、どんなに苦しい環境や要求をされても
どんなにひどいことを言われても
自分の命より患者さんの命を選択します。
僕がカテ治療を休止したり、他の施設に異動し他の仕事をするのは簡単。
それでも、今の環境で、血反吐吐く思いでカテをするのは
僕のカテを求めて全国から患者さんが今でも通い続けるから。
そして、まだまだこれからも求められるから。
求め続けられているから。
僕に治療をしてほしい、そうはっきりと言われ、
結果をだし
笑顔で患者さんと話をする
ときに、逆に治療が効かなくて、それでも命を守るために悩みつづける
自分は相当に、どMで、クソ真面目なんだと思う。
でも、そんな自分を、支えてくれるカテ室や病棟、外来のスタッフ
他施設の友人たち(医師)。
ありがとう。
感謝しています。
そして、僕を求めてくれる患者さんたち。
だから、治療をやめれない。
くそみたいなことをされ続けてもやめれない。
自分ひとりの命よりも、医師は何百という命を救い守り続けることができる
希少な職種。
もはや、友人のような患者さんたちも多く、
自分のおかれた苦しい状況や悩みを直接相談してきたし、今もしているが、
患者さんから励まされ、でも助け続けてほしいと言われたら、
僕はカテをおろさない。
どんなにひどいことをされても、自分の命ではなく
僕しか治療できない患者さんの命を救い続ける
これが、僕が昨日、自分の主治医と話して、結果、結論した決意です。