抗PD1抗体とう、新しいがん免疫治療をご存知ですか?
「免疫チェックポイント阻害薬」というほうがわかりやすいかも。
免疫治療っていうと、樹状細胞療法、NK細胞療法、なんとかワクチン、とか、5年ほど前から一部のクリニックで実施されていましたよね。
にゃんこは、これら治療を単独で受けられた患者さんで、良い経過を示された方を残念ながら見ておりません。
また、標準的な全身化学療法、もしくはにゃんこのやっているカテーテルを使った局所化学療法に並行してこれら従来の免疫治療が実施され、なんとなく経過の良かった患者さんはいました。
ただ、ぶっちゃけ、にゃんこは思ってます。
「免疫治療じゃなくて、にゃんこのカテが効いてるんだよ」と。
・・・ まあ、大人なので、そこまで公言してませんけどね。
がんの難しいところ。
がんは、初発した時と、増大したとき、術後に再発したとき、抗がん剤に抵抗性となった時、全てで遺伝子レベルで顔つきが変化しています。
顔つきが変わるから当然、使っていた抗がん剤に抵抗性になるし、急にがんの増大が早くなったりしますし、急に転移もします。
今までの免疫治療って、(ここからかなり砕けた表現ですが)がん細胞の表面のある物質をマーカーにして、その情報をもとに、採血から取り出したご自身の免疫細胞の中から有望そうなのを取り出して、体外で培養し、これを戻して、がんと増やした免疫細胞が戦ってくれ、ってやつです。
上記の、「がんは顔つきがかわる、それも素早く」というベースを考慮しますと、培養した免疫細胞を戻すころには有効な顔つきではなくなってるかもしれませんし、そもそも腫瘍の増大と比べて、培養できる免疫細胞の量は数が圧倒的に足りません。
だから、免疫クリニックは、他の標準治療で極力がんの縮小を期待し、その小さい状態でこれが免疫治療で維持されることを期待するわけです(間違ってるかもしれません、免疫の専門ではないので。すいません。)
でも、そう考えると、「免疫治療単独では進行癌には期待は厳しい」となります。
一方、新規免疫治療といる、「免疫チェックポイント阻害薬」は、全く作用機序が違います。
(細かな作用機序は難しいので割愛。ネットに出てますよ)
現時点では、悪性黒色腫(黒子のがん)や一部の肺がんでの効果が強く期待されています。
その他のがんに関しては、期待されるものと、すでに厳しいかな?と考えられているものがあり、今後の研究結果が出るにはまだ少し時間がかかりそうです。
ただ、確かに分子標的薬の次の世代の新規抗がん剤であることは間違い無いのですが、これでがんが全て撲滅できるわけではありません。
「免疫チェックポイント阻害薬」の恩恵を受ける新たながんの患者さんが見つかった。
このような状態でしょう。
がんサバイバーの方々が、体調を維持しながら、病気とうまく共存できていると、このように新規薬剤の開発に間に合い恩恵を受ける可能性があります。
そこに行き着くまでに、体を衰弱させてしまい効果の乏しい標準治療をフルドーズで繰り返し、衰弱されては、次の時代の治療に到達できなくなりえます。
そう考えると、体力があるうちに、早めに、がんとの共存を意識した、個人別のマネージメントをしっかり検討していかねばなりません。
標準治療の恩恵を受ける患者さんは多いのですが、感覚的には期間限定の恩恵であり、半数以上はそれ以外の対応が必要です。
にゃんこの施設で実施している、がんカテーテル治療(局所化学療法)は、長く経過するがんとの共存の中で、重要臓器の救済、がん性症状の緩和を主軸に現在も患者様に貢献していますが、うまくこのような局所治療が継続できると、結果的に、「もう緩和対応しかない」と言われていた方が本当にうまく長く経過されることをたびたび経験します。それはつまり、次の治療につなぐための、まさにカテーテル治療がワンポイントリリーフになり得るのではないかとも考え、このような観点からも今後臨床研究を予定しています。
ちょっと難しい内容でしたが、「免疫チェックポイント阻害薬」について少し解説してみました。
ちなみに、従来の副作用(吐き気や骨髄抑制)は少なそうですけど、意外な予想外の副作用が、最近の治験治療の中で報告されつつあるようです。期待はしつつも、皆さん落ち着いて待ちましょう。
現時点では、がん治療の中での新薬ですが、絶対的な薬ではなさそうです。
「がんカテーテル治療」
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