「テレビに出た治療が、最新の治療ではありません。」

皆さんは、テレビに出ている=最先端、と思うでことしょう。

テレビに出ている = 一番いい治療、と思うでしょう。

でも、カテーテル治療は、実は、30年近く前から実施されています。

吹田徳洲会病院でも、テレビに出ていた施設でも、治療対象としている がんの種類、対象臓器は同じです(そこの施設に勤務していたので・・・)。
それは、国内外の他の一部の施設でも同じかもしれません。


治療を選択するかどうかは、患者さん本人です。

治療をする医者の技術、医療に対する熱意、が患者さんの、ご家族の人生を大きく変えます。

がんの治療が、たった一つの治療で劇的に変わることなどありません。
手術、全身抗がん剤治療、放射線治療を含めた標準治療、そして、カテーテル治療などの最先端治療などの、総合力によってはじめて良質な結果が得られます。


がんの治療は、総合力です。

カテーテル治療だけでは、がんとの共存はできません。

(と、自ら、がんカテーテル治療センターと名乗りながらこのようなことを書くのはどうかと思うのですが・・・・)


塞栓術、カテーテル治療、これは、有効ながん治療だと思います。

ただ、限界もあります。

限界を提示せず、また、従来からある常識をさも最先端のように大げさに誇張するテレビの立場も非常に不快感を与えます。どのくらいの割合の患者さんが良い経過をたどったのか、どのくらい治療を受けた後にお元気に過ごすことができたのか、ちゃんと提示する必要があります。


テレビって、単なる視聴率稼ぎのパフォーマンスだなあと思うのは、我々カテーテル治療を実直に行っている人間は、カテーテル治療の良さも限界も知っているわけです。

いい治療です。だからこそ、僕も今まで散々学会発表したり、論文書いたりしてるわけです。
ただ、「神の所業のごとき」治療ではないから、日夜悩んでました。
テレビで見ると、これで全部治るかのような表現ですね。
実直に患者と向き合ってる立場から見ると、ほーんと、不快です。

どれだけ、カテーテル治療で救えなかった人(不幸にもお亡くなりになられた方)に教わったことがあるか、テレビは報道してません。
良い結果だった一部の患者さんのことしか報道してません。


彼ら彼女らに教わったことを糧に、今の吹田徳洲会病院では、

カテーテル治療の利点、限界を明確にして、
患者さんにカテーテル治療を実施しています。

今回のカテーテル治療に関する、良いことだけ報じる、このようなテレビ報道は、百害あって一利(五利くらいにしときましょうか)なしです。

うーん、テレビ見ていて、「ちゃんと言うべきダメな部分を言うべきだろう!?」と感じました。

これでは、近藤医師が、勝俣先生に怒られているレベルとあまり変わらないなあ。
結局、数字も全く出さずに、グレイゾーンで話をしてるだけですね。

治療の希望だけ与えて、不適切な対応をするのは健全ではありません。


がん治療にいろんなものを求めて、患者さんはネットやテレビから情報を求めるでしょう。


もし、皆さんが、塞栓術、カテーテル治療、ビーズ治療を検討されるのであれば、そこの施設のホームページを見て、担当する医師と直接お話されることをお勧めします。

そこで治療を受けた患者さんが、その後どうなったか、可能であれば治療を受けられた患者さんからお話を伺うことをお勧めします。

それと、注意点をひとつ。

「がん難民」にならないでください。

今の主治医と連携がとれずに、内緒でカテーテル治療を行わないでください。

新しい治療ほど、主治医の抵抗感は強いです。

カテーテル治療をする医師が、今の主治医に対して電話一本して、もしくはFAXをいれて、ちゃんと連携とってやらないと、カテーテル治療の後に困ったことがあった時、診てくれる施設がなくなりますよ。

それが、がん難民です。


吹田徳洲会病院では、テレビで出ていた他の施設以上のテクニック、抗がん剤に関する知識、ビーズに対する知識、なによりも、がんに対する総合力(全身抗がん剤治療、放射線治療、手術)を持って治療に対応しています。


ビーズに関する、また抗がん剤の動脈注入に関しては、国内でも随一の施設だという自負で、日夜がん診療に取り組んでいます。


・・・・ まあ、本日はこのくらいにしておきましょう。



カテーテル治療が、近藤誠と同じ路線に感じられた番組だったので、多少不快感を持ってコメントさせて頂きました。

ほんま、がん医療に関するマスメディアの表現には、疑問を感じますね。




「がんカテーテル治療」



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