「がんカテーテル治療」
ほぼ正解です。
ただし、これは意外と知られていないことですが、がんは成長、進化します。
体の中にmm単位で出現した時と、切除の対象となった数cmのとき、そして再発したとき、この全てが遺伝子レベルでがんの性格がちがうということは驚愕なのです。
なぜかというと、多くの抗がん剤治療は、遺伝子や細胞表面の性質を利用しがん細胞をやっつけようとするのですが、それが、最初に使っていた抗がん剤と、後半戦のときと、狙い所が違ってしまって効果が全然違うんですよ。
だから、からだの複数の箇所に転移をした患者さんで、それが全て均一に小さくなった、なくなったというのは奇跡的ラッキーで、やはり、小さくなったところもあれば大きくなったところもある、これが多いいんではないでしょうか?
これが、「がんの多様性と変化」の難しいところです。
現在、これらのがんを制御しようといろんながんの発育機序の途中を切断するような治療も考慮されています。これらの開発者、医療者、企業にはぜひ頑張ってもらいたい。
ただ、がんがそんなに簡単な「生物」ではないこともわかってください。
きっと、10年後でも、100個のがん全てを一様に消失する治療は生まれてないのではないでしょうか?
わたしのやってる「がんカテーテル治療」は、抗がん剤の旨味を知っているオペレーターが、適切な動脈から適切な量の抗がん剤を注入し、栄養血管を最新の塞栓物質で堰きとめる、そんな治療をしています。 多少、強引な感じの治療ではございますが、がんと抗がん剤の感受性を最大限生かし、なおかつ手術操作を加えて、治療効果を限界まで引き出すように考慮してます。
一番強調したいのは、「ワンポイントリリーフ」なんです。放射線治療に近いかもしれませんが、完治を目指してません(したこともありますが)。それよりも、現在なんとなく、効いてるかどうかわからない治療を続けるよりも、体力のあるうちに局所の抗がん剤治療を導入して、どうしても救うべき体内の臓器を救済し、その後の選択肢を広げたり、患者さんの生活の質を向上させることを目的としています
手前味噌ですが、最近私が英語でメジャージャーナルに投稿した論文の中には、当然局所効果、生存期間も調査してますが、がん性症状の緩和についてもきっちりと報告してます。
Local control and prognostic significance of transarterial treatment for limited recurrence of ovarian cancer as third-line and beyond therapy. Int J Clin Oncol. 2014 Jan 29. [Epub ahead of print]
Transcatheter arterial embolization with spherical embolic agent for pulmonary metastases from renal cell carcinoma. Cardiovasc Intervent Radiol. 2013;36(6):1527-1535.
Transcatheter arterial chemoembolization with docetaxel-loaded microspheres controls heavily pretreated unresectable liver metastases from colorectal cancer: a case study. Int J Clin Oncol. 2011;16(5):613-616
がん患者さんの皆さんが、疾患を宣告された後になにを一番ご希望されるか?人によって様々だと思います。私は、医療でいう単純な生存期間(抗がん剤でへろへろになっても生き抜いた時間)だけが全てではないと思っています。だからこそ、適切な医療者とまずこんごの自分の人生について相談を先にしておくことをお勧めしています。(セカンドオピニオン的ですね)
吹田徳洲会病院 腫瘍内科 関 明彦
ご本人の体調が悪ければご家族だけの面談も行っています。
私の親族の多くもがんで他界されました。だからこそ、少しでもがん診療のために尽力させていただきたいというのが私の本心です。
「がんカテーテル治療」
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