癌の局所治療について(癌局所療法研究会の感想)
東京幕張で開催された、「日本癌局所療法研究会」に参加してきました。
主に、外科の先生が、ここいちでうまくいった症例報告とか、放射線治療科やIVR医が実施した、いわゆるピンポイント治療の研究会です。
一応、全国規模の会です。
ただし、今回の研究会は、正直不満でした。途中、腹が立ちました。
私は肩書き腫瘍内科医ですが、やはりIVR(カテーテルや穿刺治療)で局所治療をしています。
今回の多数の演題を拝聴して、またフロアからの意見を伺って、「患者拒否」を堂々と局所治療の導入理由とし、まあそれはケースバイケースでいいのだけど、だから「ネオアジュバントに動注やビーズが使える」とか「乳がんの動注はすごい治療だ」とか、もう自分の耳がおかしくなったのかと感じる内容でした。
乳がんは全身病です。小さな転移が早期からあっちこっちにちらばってます。
CT画像で見てるがんを小さくしても、数ヶ月後、数年後は、ほっとらかしになったところが大変なことになるかもしれません。
しかし、乳がんの局所治療が今後の標準的先行治療になるだろうとどうどうと語ってる先生もおられました。
???? 発表内容見ても、治療後数ヶ月の経過したみていません。
その患者さんの見えてる病気だけ小さくなった(主治医のマスターベーション)、でもあとは知らない。そんな感じの発表がパラパラ拝見されました。
局所治療はなんのためにするのか? 忘れてませんか?
局所治療推奨派の多くは、患者さんを本当に最期までみてますか? 一時的に小さくなったCT画像だけみて、その後の患者followをしてますか? 患者さんは後治療としてケモやってませんか? その順番の治療で本当にいいのですか?
私が考える局所治療の絶対的な適応は、まずは癌性症状緩和と全身状態改善です。反対派の先生方は、局所治療による一時的腫瘍減量の臨床的意義を明確にするべきです。また、現在のキレの良い全身化学療法、そして今後出てくる抗PD-1抗体などの免疫治療は、局所治療同等の局所効果を全身効果ともども出してくれる可能性があります。
あー、どっかの雑誌の依頼原稿でないと、このブログでは書ききれないことばかりなのですが、局所治療をやる人間は、癌という病気の本質と、現在の最新の全身治療を知って、常に自分に謙虚にいるべきです。
我々、吹田徳洲会病院 腫瘍内科 では、このような間違えた局所治療を絶対に反対します。
そして、全身治療とのコラボレーションを積極的に検討しながら、最高の技術で最良の局所治療を、最適な患者様に提供しています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。よろしければ、↓ ポチッとお願いします。

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東京幕張で開催された、「日本癌局所療法研究会」に参加してきました。
主に、外科の先生が、ここいちでうまくいった症例報告とか、放射線治療科やIVR医が実施した、いわゆるピンポイント治療の研究会です。
一応、全国規模の会です。
ただし、今回の研究会は、正直不満でした。途中、腹が立ちました。
私は肩書き腫瘍内科医ですが、やはりIVR(カテーテルや穿刺治療)で局所治療をしています。
今回の多数の演題を拝聴して、またフロアからの意見を伺って、「患者拒否」を堂々と局所治療の導入理由とし、まあそれはケースバイケースでいいのだけど、だから「ネオアジュバントに動注やビーズが使える」とか「乳がんの動注はすごい治療だ」とか、もう自分の耳がおかしくなったのかと感じる内容でした。
乳がんは全身病です。小さな転移が早期からあっちこっちにちらばってます。
CT画像で見てるがんを小さくしても、数ヶ月後、数年後は、ほっとらかしになったところが大変なことになるかもしれません。
しかし、乳がんの局所治療が今後の標準的先行治療になるだろうとどうどうと語ってる先生もおられました。
???? 発表内容見ても、治療後数ヶ月の経過したみていません。
その患者さんの見えてる病気だけ小さくなった(主治医のマスターベーション)、でもあとは知らない。そんな感じの発表がパラパラ拝見されました。
局所治療はなんのためにするのか? 忘れてませんか?
局所治療推奨派の多くは、患者さんを本当に最期までみてますか? 一時的に小さくなったCT画像だけみて、その後の患者followをしてますか? 患者さんは後治療としてケモやってませんか? その順番の治療で本当にいいのですか?
私が考える局所治療の絶対的な適応は、まずは癌性症状緩和と全身状態改善です。反対派の先生方は、局所治療による一時的腫瘍減量の臨床的意義を明確にするべきです。また、現在のキレの良い全身化学療法、そして今後出てくる抗PD-1抗体などの免疫治療は、局所治療同等の局所効果を全身効果ともども出してくれる可能性があります。
あー、どっかの雑誌の依頼原稿でないと、このブログでは書ききれないことばかりなのですが、局所治療をやる人間は、癌という病気の本質と、現在の最新の全身治療を知って、常に自分に謙虚にいるべきです。
我々、吹田徳洲会病院 腫瘍内科 では、このような間違えた局所治療を絶対に反対します。
そして、全身治療とのコラボレーションを積極的に検討しながら、最高の技術で最良の局所治療を、最適な患者様に提供しています。
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