前回のつづき
ロケハンの旅・最終回~ダム湖周辺は工事中
滋賀県琵琶湖の湖北地方から東に向かい岐阜県に入って行くと、徳山ダムという日本一の貯水量を誇るダム湖がある。
見事な景観で訪れる人々を魅了しているダム湖じゃが、特にこの数年来は写真愛好者から絶好の被写体としてもてはやされ、あちらこちらの写真コンテストやカメラ雑誌などで見かけるようになっているのじゃ。
こんな湖なのじゃがのう。
しかしこの湖底には多数の集落が沈んでいることを思うとちょいと悲しくなるわい。
ところで、今になってふと思い出したんじゃよ。
目の前をヤケにトラックが土ぼこりを上げて通ると思ったら、実は徳山ダムの先ではトンネル工事をやっていたんじゃった。
徳山ダムのある岐阜県側から福井県へ抜けるトンネルと道路を作るために、工事の真っ最中だったことをうっかり忘れていたんじゃよ。
困ったことに工事現場になっている周辺一帯はワシの好きな撮影場所でのう。
そこが工事関係の機材やら車両で溢れかえっていて、とても撮影どころではなかったのじゃよ。
こりゃダメじゃ。
引き返すしか仕方がないわい。
といっても素直にこのまま帰宅するわけにはいかないぞえ。
ダムから幹線道路へ引き返してくると、ほどなく道の駅がある。
そこで今夜の食料を買い込んで、その傍から旧道へ入って行った。
すると道路わきにかなり広い空き地があるんじゃ。おまけに目の前には渓流も流れているんじゃよ。
ここなら道の駅より静かじゃし、渓流の撮影もできるし、一石二鳥じゃ。
今夜のワシのねぐらはここじゃ。
この辺りを通るときは大抵ここに泊まる。今回で3度目かのう。
撮影は明日に後回しじゃ。早速、道の駅で買い込んだアユの塩焼きをぱくつきながら、🍺で今回のロケハンの旅の「最後の晩餐」を楽しむことにしようかのう。
翌朝~。
目の前の渓流に朝陽が差し込んできた。
人っ子一人いない渓流を独り占めして撮影を楽しんだ後は、いよいよご帰還じゃ。
ここから2時間余りの道のりじゃが、途中は「マイベッドルーム」で昼寝でもしながらゆっくり帰ることにするわい。
成果はあまりなかった旅じゃったが、あとあと何か役に立つかもしれないからのう。
何々? あとあとだって? 残された人生はもう長くはないのじゃぞえ。ご承知かえ😭
渓流の傍の宿泊場所。
砂利道のように見えるが道路ではない。
完
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