前回のつづき
ある日の開田高原 第2日目 白い虹?
ちょいと遊び惚けていて、開田高原の続編が遅れてしまったわい。お許しくだされ。
さて、大した画像も撮れないまま迎えた翌未明ー。
今朝は4時半起床じゃ。
窓から外を覗くとおあつらえ向きの霧が立ち込めている。
水を一口飲んだだけで表へ飛び出したわい。
と言うとカッコよく見えるが、実際はドアにしがみつきながらヨタヨタとじゃ。![]()
暁闇の中で辺り一面は霞んでいる。
朝露に濡れた蜘蛛の巣が至る所にある。秋じゃのう。
いったん車へ戻って一息ついた。
この時間で15℃か。寒いはずじゃ。
夜中にはヒーターを入れたぐらいじゃからのう。
高原のシンボル・コナラのアップ。
昨日も撮ったコスモスをまた撮っていると、一台の車がやって来た。
若者が車から降りてきて、ワシに会釈してからカメラを三脚にセットし始めた。
彼は言う。
「あと30分ぐらい経つとこの辺りに白い虹が出て来ますよ」
白い虹の写真はカメラ雑誌で時々見たことはあるけどのう。
ワシには無縁のものだと思っていたからびっくりしたわい。
雨のように水滴が大粒の場合は虹が7色になるが、霧のように水滴が細かい粒の場合は白い虹になるらしい。
「白い虹? ホントかいのう」
こりゃあ胸が躍るわい。
「かなりの確率で出ますよ。私はもう10回ぐらいここで撮っていますから」
かなり自信があるらしい。
聞くところによると、中央の木の辺りから右上に向かって出現するという。
まだ日の出まで時間がある。
その間に付近を撮影するとしようか。
ここも蜘蛛の巣だらけじゃ。
林の向こうから陽が差して来てほんのちょっぴり光芒が出てきた。
蕎麦畑にも陽が差し込んできた。
「出ましたよ」
彼の声に慌てて目を凝らしたのじゃが…
ワシにはさっぱり見えないわい。
仕方がないから教えてもらった場所を目掛けて目くらめっぽうシャッターを切りまくったのじゃが…、
撮った画像にはやっぱりそれらしいものは写っていないわい。
「もう終わってしまいましたね」と彼は言いながら、もう機材を仕舞い始めた。
何? もう終わっちゃったって?
「これから次のポイントへ行ってきます」
あっけに取られているワシをしり目にさっさと走り去ってしまった。
さては年寄りをからかったのかのう。?????
気を取り直してもうちょいと撮影を続けるとするか。
霧が晴れてきてコナラが青空に映えてきた。
御岳さんも雲間から顔をのぞかせてくだされたわい。
珍しく傘雲がかかっているぞえ。富士山でよくみられる雲じゃのう。
ほかのネタ探しにちょいと移動してみようか。
おお。
雲海じゃな。
木々の間から光芒が。
ふと、振り返ると御岳の傘雲が一段と立派に成長している。
あわててもう一度コナラの立つ場所へ戻って行った。
おお、立派じゃ立派じゃ。
御岳さんの傘雲は初めて見るわい。
富士山の傘雲は有名じゃし、わしも一度だけ見たことはあるけどのう。
そばの花と傘雲の取り合わせも面白いわい。
またスイレンの池へ来た。
今日は鯉が泳いでいるわい。
さあてと。ぼつぼつ帰るとするかのう。
白い虹は撮り損ねたが、またいつかリベンジをしてやろうかのう。
それまで生きていればの話じゃが。![]()
付録
森の中で時々見かける薄い布のような植物。
確か名前もあったのじゃが思い出せぬわい。
いよいよ認知症かのう![]()
完
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