麦と矢車菊
無断転用禁止
今日は久しぶりの車中泊撮影じゃ。
今日は長野県宮田村の麦畑に矢車菊が咲く地域があると聞いて出かけてみたのじゃよ。
矢車菊と麦畑のコラボを一度撮影したいものじゃと常々思っていたからのう。
因みに今まで矢車草だと思っていた花は、実は矢車菊が正式名称で、矢車草は別の花らしい。
さて宮田村へ着くには着いたのじゃが、何しろ初めて行く場所じゃから、矢車菊がどこに咲いているのかさっぱりわからぬのじゃ。麦畑なぞいくらでもあるからのう。
村へ入ったら誰かに聞いてみるとするか。
と、人影を探しながら車を走らせていると・・・。
何のことはない、そんな杞憂は無用じゃったわい。
いま走っている幹線道路のすぐ脇で簡単に見つかったのじゃよ。
早速車を停めようとしたのじゃが駐車スペースがどこにもない。
もたもたしていると次から次へと後続車が来る。
仕方がないから脇道へ逸れてキョロキョロと空き地を探しながら車を走らせていると、広い駐車スペースのある民家があったのじゃ。
早速、玄関先のチャイムをピンポーン!
「そんな花ってどこに咲いているのですか?」
と、愛犬を抱きながら対応してくれたその家の女主人がのたまったわい。
興味のない人にはその存在すら気がついていないのじゃのう。
すぐそばに咲いていて、普段から頻繁に通る道のはずなのにじゃ。
訳を話して駐車の許可をお願いすると女主人は快諾してくれたので、早速カメラ機材一式を持って200~300メートル先の畑へ急いだわい。
自分では急いだつもりじゃが、はた目から見ればヨタヨタしながら歩いていたじゃろうて![]()
フ~ム!
咲いている、咲いている!
今までこんな光景見たことがないわい!
矢車菊が麦畑の中に混在しているとは思っていなかったのじゃ。
畑のあぜ道などに人為的に栽培されているものと思い込んでいたからのう。
後から知ったことじゃが、ヨーロッパ辺りではごく当たり前のように麦畑に咲いているらしいわい。
それはそうと、この日はかなりの強風でのう。
花が一瞬たりとも止まってくれぬのじゃ。
ピントが合わなくて苦労するわい。
と言い訳。
矢車菊だけならわざわざ来る気はなかったのじゃよ。
花自体はそれほど珍しい花ではないからのう。
麦畑とのコラボだというので興味が湧いてはるばるやって来たというわけじゃ。
しかし麦畑のど真ん中に堂々と咲いているとは思いもしなかったわい。
考えてみると、わしは今まで麦畑を撮影したことはなかったかもしれぬ。
自宅付近では麦畑をあまり見かけないからかのう。
一口に矢車菊と言っても色々な種類があるようじゃ。
麦畑と水田が仲良く並んでござるわい。
しばらくは夢中になって撮影していたが、畑の横はすぐ道路になっていて歩道もないため、撮影しているすぐ横を、車が次から次へと轟音を立てて通りぬけて行くのじゃよ。
これでは恐怖心に駆られて落ち着ついて撮影ができぬのじゃわい。
いったん中断して様子を見るか。
と、よたよたと車へ戻って行ったのじゃが、日暮れまでにはまだ間がある。
待てよ。
そう言えばこの村には確か高原があったのう。
そこをちょいと覗いてみるか。
と、駐車させてくれた女主人に礼を言ったあと、高原の登り口まで来てみると・・・、
何と、つれない立て看板が。
感染拡大防止のため閉鎖中じゃとサ。
コロナ奴!
仕方なく道路わきの駐車スペースでしばらく休憩じゃ。
夕方まで待てば、麦畑もまた違った光景になると思ってのう。
車内の“ベッドルーム”で横になること暫し。
やっと陽が傾いてきたわい。
疲れを癒したところでまた出かけるとするかのう。
例の畑の近くまで車を走らせて来ると、
おっと!
別の畑にも矢車菊が咲いているではないかい。
しかもその畑のすぐ隣には何やら店らしきものがあって広い駐車場がある。
これ幸いとばかりにその駐車場へ乗り入れた。
店の看板には「介護と健康の店」と出てるわい。
介護に必要な用品を販売する店らしい。
わしがこういう店のお世話になるのはいつになるのかのう![]()
従業員が駐車をOKしてくれたので、車を片隅に置くや否や、喜び勇んで隣の畑へ急いだ。
これがまた幸いなことに、ここには歩道が通っていて、車を気にしながら撮影しなくてもよいのじゃよ。
ありがたや、ありがたや。
早速、撮影再開じゃ。
このころには風も緩やかになってきて、ピントも合わせやすくなってきたわい。
麦の穂が逆光に輝く。
徐々に陽が低くなってきて、麦穂や花の様相も色調もちょいと変わってきたわい。
傍にはルピナスも。
さ~てと。
車を気にせずに撮影出来たおかげで、思う存分楽しめたわい。
そろそろ今日はおしまいにするかのう。
周囲は山が高いから日の暮れも早いわい。
あの山は木曽駒ケ岳かのう。
しかしワシの言うことは当てにならぬぞえ。
しっかり調べたわけではないからのう。
どうか鵜呑みにしないでくだされや![]()
車を停めさせてくれた店の従業員にお礼を言った後、また先ほどの高原登り口まで戻って来たわい。
今夜の宿は先ほど休息した駐車スペースじゃ。
夜になって三日月さまのお出ましになったわい。
明日も晴れてくれるとよいのじゃが。
明日はこの近くの南箕輪村へ行くつもりじゃ。
そこにはフクロナデシコという花が咲いているらしいからのう。
それでは明日もまたお会いくだされや![]()
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つづく
無断転用禁止

























