前回のつづきふ
ふたたびツツジの森へ
2日目
無断転用禁止
ミツバツツジ咲く森で車中泊をした翌未明じゃ。
眠い目をこすりこすり外を覗くと・・・
ほほう・・・
遠くが霞んでいるぞえ。
霧じゃ、霧じゃ。
テールランプも霞んでいるわい。
やっと霧にお目に掛かれたのう。
なかなかいい雰囲気じゃわい。
霧はいいのう。霧が出ると雰囲気ががらりと変わるのう。
ここでお天道様が覗いてくだされるならば、もう言うことないがのう。
そうは問屋が卸さぬわい。
霧でよく分からぬが今朝は多分曇っているじゃろうからお天道様は無理じゃろうて。
撮影に夢中になっていたら、知らぬ間に「ご同輩」が、ひとり、二人と増えてきたわい。
思い思いの方角に三脚を立ててカメラを覗いてござるぞえ。
その後もマニアの数はどんどん増えてきた。
花の咲き具合といい、霧の可能性といい、今日が最適かもしれぬというのは、マニアなら誰もが感じるのかもしれぬわい。
その後も続々と車が停まる。
気がついたら駐車場や空き地は満杯状態になって、道路にまであふれてしまっているわい。
当然のことじゃが、撮影場所も混み合ってきて、同じ被写体を撮影していると、時には肩が触れ合うほどになってしまったのじゃよ。
こういうのって「3密」って言うのじゃよのう。
東京都知事に「密です、密です」と言われてしまいそうじゃ。
実はわしはこの数ヶ月というもの、外部との接触をほとんど遮断しているのじゃよ。
人との接触は、端的に言えばコンビニとスーパーだけでのう。
子供や孫にさえ会っていないのじゃわい。
それほど注意を払ってきたというのに、こんなところでハヤリ病をうつされてしまったのでは堪ったものではないわのう。
辺りはまだ霞んでいて、撮影を続けたいのは山々じゃが、こんな状況の中でウロチョロしていたのでは、「3密を避けろ」というお上のお達しに反するからのう。
こうなったらもう三十六計逃げるに如かずじゃ。
命あっての物種じゃわい。
カメラ道具を車に詰め込むや否や、そそくさと「3密」状態から脱出したというお粗末な結末と相成ったわい。
やれやれ。
それではとりあえずオサラバすることにしますわい![]()
![]()
![]()
![]()
無断転用禁止






















