連休中は「籠の中の鳥」でいるつもりじゃったのに、また出かけてしまったわい。
というのは、先日お寺の桜を撮影に行ったときに分かったのじゃが、この辺りの一般道ならそれほど混んでいなかったからのう。
テレビを視ていると、日本中がどこもかしこも大渋滞に陥ってしまっているような錯覚をしてしまうがのう。
我が家から1時間半ばかりの森に、この時期になるとミツバツツジの咲く場所があってのう。
この20年来、折に触れてはそこへ通っているのじゃよ。
実は昨年、たくさんあるミツバツツジの中のある1本の木が気に入って、数回撮りに通ったのじゃが、とうとう思うように撮れなかったんじゃよ。
今年はそのリベンジに出掛けようと思いついたんじゃ。
今日は小雨の降る天気で、明日の深夜から晴れるという予報が出ている。
こんな天候の時には、ひょっとすると霧が出て、明日の朝にはその霧に朝陽が当たって辺りを深紅に染めあげるかも知れんぞえ。
勝手な妄想はいくらでも広がるわい。
出掛けてみると、やはり道路は混んでなんかいないぞえ。
トラックが少ない分、楽に走れるくらいじゃ。
着いてみると・・・、
ここにはたくさんのカメラマン、カメラウーマンで大にぎわいじゃった。
こりゃ夕方になった方が空くかもしれんのう。
それに今は霧も出ていないし、しばらく近くの牧場へ時間つぶしに行ってみるとするか。
一旦その森を離れて、牧場へ行ってみたわい。
秋なら草原一面にチカラシバが紅葉してきれいな所じゃが、今の時期はただの枯れ草が広がっているだけじゃ。
と、
遠くで何か動く気配を感じた。
何と、鹿じゃ。
カメラを向けても逃げるようなそぶりはない。
草を食みながら時々ワシを見つめるが、すぐまた食事に専念してくさる。
しばらくするとゆっくりと奥の方へ消えて行ったがの。
思わぬ来訪者で、少しばかり時間をつぶすことができたが、夕方までにはまだ間がある。
どこへ行こうかのう。
そうじゃ。ここから30分ばかり先にある高原へでも行ってみるか。
ここには小さな池がある。
池の中に朽ちた木株があって、この朽木を撮った写真が時々カメラ雑誌に載っている。
この木株、何となく母が子供を慈しみ、子供は母に甘えているようなシーンに見えないかえ。
この方向からだと平凡な木株になってしまう。
この方角ならまあまあかのう。
やっぱり正面からがワシの想いにぴったりじゃ。
水芭蕉も少しは咲いている。
そうじゃ。この花を見て思い出した。
ぼつぼつ夕方じゃ。
もう一度ミツバツツジの森へ行ってみるわい。
つづく














