軌跡
キャメルとの出会いは今から1年8ヶ月程前。
近所のペットショップでのできごとであった。
そのペットショップでは、販売中の仔犬・仔猫を『わんにゃん幼稚園』というエリア内で自由に遊ばせ、トイレや騒音への慣れ等のしつけをするという形をとっている。
見ているだけで楽しいので、夫婦で毎週のように見に行っていた。
2人とも犬好きなので、いつか犬を飼ってみたいという希望を持っていた。
当時はミニチュア・シュナウザー、ビーグル、柴犬等に目を奪われており、キャバリア・キングチャールズ・スパニエルに関しては完全に範疇外であった。
ある時、かわいいミニチュア・シュナウザーを見つけ、また週末にあの子を見に行こうと出かけたときのこと。
妙に気になるヤツがいる。
目をつけていた子が気にならなくなるくらいに。
おもちゃで遊ぼうとすると、すぐに他の犬に奪われる。
他の犬にじゃれようとすると威嚇される。
猫のしっぽにじゃれるとそのしっぽではたかれる。
かと言って怯える訳ではなく
隅っこで群れから外れてぼーっと座っている。
わんにゃん幼稚園の先生が来ると真っ先に走り寄っていく。
そしてずっと先生にピタリとくっついている。
とにかく、他の仔犬とは全く異なるオーラを出している。
なんだアイツは?!
すると同じように酸味もヤツに目を奪われていた。
2人とも片時も目を離せなくなっていた。
家へ帰ってから冷静に話し合ったが、アイツはウチに来るのが運命に違いないという結論へ至った。
そしてウチへやって来たのが キャメル であった。
ウチへ引き取られることが決まった時、担当の先生は泣いてしまったようだ。
今でもよくその先生に会いに行くが、いまだに部屋にキャメルの写真を飾っているとの話だった。
なんだかこそばゆいようなうれしい話だ。
ウチへやって来る数ヶ月前。
ぷくぷくしている。
ウチへやって来た当時。
何故か今よりもツリ目。
現在。
白内障を患っているが、それ以外は問題なく元気に過ごしている。
そして・・・・
市役所にキャメルの登録へ行った時にもらった手帳。
安易な名前をつけられた犬のキャラクターに脱力せずにいられない。
どこの自治体なのかすぐに分かるな。
さすが役所だ。
5月29日。キャメルは2歳を迎える。



