「フロントライン」見ましたニコニコ

「国宝」のあとになってしまったけど、ずいぶん前からこれは絶対見るって決めてた!


「最前線で守るべきは、この国か、目の前の命か。」

まさにそれ。


コロナ禍の始まりの2020年2月。

クルーズ船ダイヤモンドプリンセスの中で何が起きていたか。


9:10の回を見ました。

実話に基づいているので。

守りたいものが違う政府との対立構造は前に見たネトフリ「新幹線大爆破」もそうだったな。


エンタメ映画ではない。

だって。未知のウイルスを乗せたクルーズ船が日本に!ってついこのあいだのこと。に思える。


ダイヤモンドプリンセス号に乗り込んで「すぐ下船させられた」とYouTubeであげた教授のこととか、隔離のために乗船客を横浜から愛知の藤田医科大学までバスで運んだこととか。

記憶に新しい実際あったことが出てくる。




コロナという未知のウイルスを前にして、最前線で闘う医師・医療スタッフ・船のクルーたち。


ただごとではない緊迫感の中、どうしたらいいのか前例のない出来事に立ち向かうって・・・。

どの立場の人の気持ちもよくわかり感情移入。

「わかるよわかるよそうだよね」とずっと胸が苦しく涙目で鑑賞ショボーン

厚労省の立松とDMAT統括の結城。

映画に出てくる人物はそれぞれモデルがいるという。
エピソードも脚色あっても実際にあったことなのだと。

「ウイルスを船内で封じ込め国内に広がらないこと」が優先の政府・検疫。

「今、この目の前の命」が優先のDMAT。

どちらが良い悪いではなくそれぞれの立場での信念が衝突する。


「おもしろがってませんか?」とDMAT結城に突っ込まれるマスコミ。

マスコミ最低だな!と見ているときは思うが、みんなそれぞれの立場で動いている。

マスコミはおもしろく興味を引く情報を提供してナンボなんだろう。



そして知らなかったこと、というかそのときは考えが全く及ばなかったことも映画では見せてくれる。

目の前の乗客のために。ダイヤモンドプリンセスクルー羽鳥。



楽しいはずのクルーズだったのに突然部屋から出られなくなる船の乗客たちの姿。

陽性陰性で引き離される家族たち。

船の奥の船室で体調を崩してつらそうにせきをして寝込んでいる外国人クルーたちの姿。

乗客とクルーたちの心温まる交流。


全員を隔離病棟に送り出したあと。いちばん最後に下船したのはダイヤモンドプリンセスの船長だったこと、などなど。

この映画で初めて知ることができた。



あのとき、店先では突然マスクがなくなり、人と接触するのがはばかられるようになり。

毎日流れるコロナウイルスやダイヤモンドプリンセスのニュースに戦々恐々としたガーン

こんなふうに最前線で闘っていた人たちの姿を見ると、自分の身を守ることで精一杯だった自分が恥ずかしくなるショボーン

劇中で語られる「人道的に正しいことを優先する」。
自分のおかれた立場、価値観や信念、いろいろあっても大事なのはこれなのだなと思った。

映画感想はこんなところで。



以下、映画でよみがえる苦い思い。

コロナ禍でなければ。
今も面会制限が続く岩手の父とももっと会えたのに。
あのころ感染ゼロの岩手は「首都圏からは立ち入り禁止」だったな。
私が行ったら父に来てるヘルパーさんも休みになってしまい、「都会から娘がコロナ持ってくる」と近所に村八分されるから来るなと父に言われたな。
2020年GWの娘の結婚式も緊急事態宣言でとりやめだったな。
招待状も出してすべての段取りも終わってあとは式をあげるだけだったのに。

私は最前線からすれば末端のエッセンシャルワーカー(そんなふうにいうんだ!なんだよその耳ざわり良さげな言葉!とびっくりびっくり)。
いろんな家に出入りして人と会っててキケンってことで主婦友たちに距離を置かれたな、とか。

日本全国私のような苦い記憶を持つ人たちがいるだろう。
今なお父とは面会制限など継続中。
そんなこんな苦い記憶を思い出す映画でもあった。