10月最後の夜は雨。
テレビをつけずにいると、静かな室内に強い雨音だけが響きます。
自分でたてた目標
「月に1回は書こう」
を実行するために、時間を気にしながら慌てて書いています。
ここで頑張らないと、ずっと書かずにすませそうなので😅。
珍しくコミック誌を読みました。
台湾の作者「高妍」の作品です。
高妍は1996年生まれで、台湾と日本で活躍するイラストレーター、漫画家。
村上春樹氏が『猫を棄てる』の挿絵を描いてもらったと紹介していました。
作品は1から4まであります。
1
わたしが知っている台湾は、日本の統治下にあった時代と2010年過ぎに民主化された時代からがほとんどです。
その間にあった政府と国民の目指すものの隙間。民主化されたあとに生まれた主人公楊と周りの人々との隙間。
繊細で、でも自分の考えをうやむやにして妥協することのできない芯の強さをもつ楊は、そのために孤立することもあって傷つき悩む中学高校時代を過ごします。
台湾にもこんないじめとも言える人間関係の問題があるのだと、ちょっと驚きました。人のいるところ、どこにでもあることなのでしょうか。
楊に台湾の歴史を教えてくれた青年J。二人は恋人のような関係になりますが、Jには他に好きな人がいて、楊は受け入れてもらえないことに苦しみます。
そして、大好きだった祖母の死。
そんな台湾から少し離れようと、楊は沖縄の芸術大学へ短期留学します。
絵がとても繊細で、しっとりとしています。楊の心情を表すのにぴったりの絵だなと思いました。
2
わたしたちは良きにつけ悪しきにつけ、生きている時代からは逃げられません。
自分の居場所を変えようと台湾から沖縄に留学してきた楊も、台湾で起きている問題から目をそらすことができず悩み続けます。
大陸(中国)から留学してきた青年も何かから逃げたい苦しみがあることを知ります。
誰もが埋めがたい隙間を抱えていますが、それぞれの存在を否定せずに描く作者の姿勢がいいなと思いました。
3
楊の沖縄留学生活ももうすぐ終わり。
でも、沖縄にいても楊の心にあるのは亡くなった祖母、そして気持ちを受け入れてもらえないJへの思いです。
そのJの
「台湾と琉球は歴史や文化、植民地化された悲しみを共有している。本当に台湾を理解したいのなら、世界から台湾を見なくてはダメなんだ」
という言葉が、Jへの思いと同時に、台湾のこれからについて考えることへとつながっていきます。
沖縄と台湾が失ったもの、守るべきものは何か。自分の国はどんな国であってほしいか。
台湾の人々は、国の進む道を常に考えざるを得ない立場にいて、政治が身近な問題となっているのでしょう。
4
台湾への帰国が近づいてきた楊は、友人たちと平和祈念資料館、ガマ、佐喜眞美術館を訪れ、沖縄戦の激しさと住民の苦しみ、戦争の残酷さに衝撃を受けます。
そして、その衝撃から目をそらさず、
台湾の平和と自由を守るために自分はどうすればいいのか、考え行動することが大切だと知ります。
わたしたちの周りにあるたくさんの隙間。でも、その隙間があるからこそ、人は分かり合おうと努力し、語り合うのかもしれません。その隙間が考える力をくれるのかもしれません。
わたしも楊の生きる国が、外からの力ではなく、国民の考えで行く道を選べる民主国家あってほしいと願っています。
苦情を一つ。文字が小さくて高齢者には辛い読書でした。ところどころ大きな虫眼鏡を使いました。
書いているうちに雨が上がったようです。外が静かになりました。
シュウメイギクが倒れずに咲いてくれているといいのですが。
ほぼあらすじだけの読書ブログになってしまいました。反省しながら投稿ボタンを押すことにします😞。




