4月中旬の3泊4日新潟漫遊。

 

これが最終話になります。

 

中越地方巡りから始まった今回の新潟漫遊、名社名刹参り、旧宿場町や醸造町、温泉街を満喫しつつ、和洋のミシュランレストランで舌鼓、そして、県都新潟の名建築を巡った4日間。

 

〆に送るのは文化財の名建築です。

 

<旅の工程>

1日目:浦佐→塩沢→長岡

2日目:宮内→弥彦

3日目:弥彦→新潟

4日目:新潟

 

中心街から北上して1km程。

 

静かな住宅街の一角に広がる巨大な豪商の館が建っています。

 

◆旧小澤家住宅◆

(新潟市指定有形文化財)

*入館料¥260

 

新潟三大財閥に次ぐ存在だった小澤家の住宅兼店舗です。

 

小澤家は江戸時代後期より米穀商や北前船経営などで財を成し、歴代当主は市会議員などを歴任し、政財界でも活躍をした名家でしたが、戦後、GHQにより財閥解体されます。

 

この旧宅は明治13年(1880)の大火直後の再建で、平成14年(2002)に市に寄贈されました。

 

座敷

 

上大川前通に面する敷地は1,600㎡と、1000畳、テニスコート8面分程の広さを誇り、建造物7棟が往時のままに保存されています。

 

この日、旧齋藤家別邸、北方文化博物館新潟分館を巡りましたが、管理運営はここが一番良く感じました。

 

指定管理者の(財)新潟市芸術文化振興財団は他にも新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)や新潟市歴史博物館、新潟県民会館の管理も担っていて、慣れているのでしょうね。

 

仏間

 

新潟らしい立派な仏壇は江戸時代末期、小千谷市の仏師作だそうです。

 

東郷平八郎書「以一貫之」

 

政財界でも活躍した名家だけあって、錚々たる面々の書が飾られています。

 

"以一貫之"は「論語」の"一貫して道を進む"の意です。

 

東郷平八郎元帥の凛々しさは不滅ですね。

 

藤ノ間

 

明治晩期に増築された新座敷。

 

"學而時習之"は吉田茂の書です。

 

かつては、カーペットを敷いて洋風応接セットが置かれていたそうです。

 

照明がレトロモダンですね。

 

百合ノ間

 

藤ノ間の奥、庭園に面した角の奥座敷的な部屋。

 

印象的な欄間に漂う洋の雰囲気。

 

ステンドグラスの柄の様な?

 

 

床柱は花梨(インド紫檀)、床板は黒檀、床框は黒柿、上部の落とし掛けは紫鉄刀木…名木の集大成。

 

 

奥の座敷で四季の移ろいを眺めて過ごす…

 

なんと贅沢な生活だろう。

 

 

反対側の廊下を見学します。

 

浴室

 

タイルな洗面所に和風の浴室。

 

次ノ間

 

元は配膳用の部屋だったそうです。

 

飾られている作品も見応えがありますね。

 

寝間

 

奥の寝室は高貴な鶯色の壁。

 

茶ノ間

 

庭園に面し、天井も高く開放感があります、

 

家族団欒の間だったのでしょうね。

 

右の"老成之友"は池田勇人の書です。

 

通り土間・台所

 

この奥行き感は町家建築ならでは。

 

道具蔵

 

この先に離れ座敷と家財蔵がありますが、残念ながら非公開。

 

 

離れ座敷の手前から庭園に出ます。

 

離れ座敷の中を覗くと、耐震補強の鉄筋が見えます。

 

2階部分も非公開なのですが、やはり、耐震性の問題があるのでしょうね。

 

 

緑に苔が美しい庭園。

 

 

所々に紀州石や御影石、佐渡赤玉石などが配置されいて、さながら名石の美術館。

 

いずれも北前船で運ばれたそうです。

 

往路は商品を積み、帰路は船のバランスを取る為に石を積んできた事で、新潟の庭園には名石が多いとか。

 

新潟三大財閥齋藤家とも親戚関係にあった小澤家。

 

その豪商の暮らし振りやセンスを堪能したひと時でした。

 

古町エリアなど中心街から少し離れているけれど、必見の名建築です。

 

時刻は13時半。

 

周辺散策をしながら駅方面に戻ります。

 

高須家住宅主屋

(国登録有形文化財)

 

旧小澤家住宅の並びに建つ町家建築。

 

米穀商で財を成した高須家の旧宅で、明治時代後期の築造です。

 

旧片桐家住宅主屋(魚や片桐寅吉・港茶屋)

(国登録有形文化財)

 

片桐家は江戸時代から漁業の網元で、現在も新潟中央水産市場を営み、新潟の水産業を支えています。

 

主屋は明治35年(1902)の築造。

 

現在、食事処として営業中です。

 

大橋屋本館

(国登録有形文化財)

 

創業160年を誇る老舗料亭。

 

本館は昭和10年(1935)築造で、数寄屋造の粋を集めたもの。

 

本館改修費用募集のクラファン(Ready for)を実施していて、今年8月から来春まで改修工事を行い、1階がカフェとして生まれ変わるそうです。

 

この後、ホテルイタリア軒に戻り、預けた荷物を受け取って、バスで萬代橋へ。

 

信濃川やすらぎ堤緑地

 

新潟の美しい春景色ともお別れ。

 

最後に新潟駅近くの酒蔵に寄りました。

 

今代司酒造

 

明和4年(1767)創業の老舗蔵。

 

戦後、幾度となく廃業の危機を迎えるも、平成23年(2011)にNSGグループの傘下となり、経営陣刷新を図り、今では新潟市観光ランキングNo.1(トリップアドバイザー)に輝くほどに復興しました。

 

私も7年前にクラファンで支援した酒蔵で、やっとの初訪問でした。

 

お店の方にそれを伝え、日本酒を大人買いして蔵を後にしました。

 

支援者の名前が蔵に飾られているので、次回は酒蔵見学も申込んで、自分の名前を探したいですね。

 

時刻は17時、帰りの新幹線の時間。

 

 

新潟駅でJRで開催している駅タグのガンダムシリーズに遭遇しました。

 

浦佐駅と長岡駅にも設置されていました。

 

「閃光のハサウェイ」、最終編が待たれますね。

 

 

以上、

 

新潟の最良を満喫した4日間でした。

(来月は上越地方を巡る予定)