伊豆下田漫遊記中編。
下田に残るなまこ壁のある風景を送ります。
潮風や台風に強く、耐火性もあるなまこ壁。
漆喰をかまぼこ型に象り、それを壁に交差させ、独特な様式美を生み出します。
なまこ壁と言えば、伊豆松崎が有名ですが、ここ下田も負けず劣らず。
伊豆急下田駅
南国ムード溢れる伊豆急下田駅。
終着駅であり、伊豆半島最南端の駅です。
黒船サスケハナ号モニュメント
サスケハナ号は黒船来航時の旗艦で、ペリー提督が搭乗していた蒸気船。
駅から南へ進みます。
加田邸
(下田市認定下田まち遺産)
大正12年(1923)築造と伝わる民家。
石蔵のような重厚な造り。
2階部分がなまこ壁になっています。
石原邸
(下田市認定下田まち遺産)
明治初期築造の民家。
今も石原家の方が居住している模様。
下田邪宗門
伝説の喫茶、邪宗門が下田にもあります。
邪宗門とは、マジシャンの名和氏が戦後に吉祥寺(後に国立に移転)で始めた喫茶店。
屋号は北原白秋の詩集が由来です。
その個性溢れる店主に心酔した常連客が各地で同名の喫茶店を開き、現在も荻窪・世田谷・下田・魚沼石打・高岡の5店舗が営業をしています。
ただ、どこも店主の高齢化や再開発の問題から、いつ閉店になってもという状況のようです。
本家は名和氏が88歳で亡くなり、平成20年(2008)に閉店していて、ここ下田もオーナーは既に80代で後継者もいないようです。
雑忠
(下田市認定下田まち遺産)
*読みは"サイチュウ"
下田のなまこ壁建築を代表する雑忠。
江戸時代後期から廻船問屋と営み、代々、"忠吉"を襲名してきました。
"雑貨屋忠吉"が名の由来です。
なまこ壁で覆われたフルアーマーな造り。
モノトーンが美しい。
現在の建物は、安政元年(1854)の大震災後に建てられたものと考えられています。
鈴木邸
(下田市認定下田まち遺産)
雑忠の向かいに建つ古民家。
明治時代末期の築造です。
2軒の間に続く通りを望む。
松本旅館
(下田市認定下田まち遺産)
安政2年(1855)築造の旅館建築。
丁度、風入れをしている時でした。
旅館業は続けているのだろうか?
更に南に進むと、レトロな風景に出会います。
歴史の道、ペリーロードへ続く通り。
通りの向こうに見えるのは下田公園。
土藤商店・蔵ギャラリー
商店の向かいの蔵はレトロギャラリー。
昭和湯
銭湯もなまこ壁仕様。
通りの端に置かれたキャノン砲。
これも下田らしい風景。
旧澤村邸
(下田市認定下田まち遺産)
*見学無料
大正4年(1915)築造の古民家です。
伊豆石となまこ壁という、下田の伝統建築の特徴満載です。
旧下田ドッグ創業者で旧下田長長も務めた、澤村久右衛門が建てました。
市に寄贈され、平成24年(2012)から一般公開されています。
公益の為に500万円以上の私財を寄付した人に贈られる紺綬褒章が飾られていました。
裏の土蔵はギャラリーになっています。
蔵もしっかりとなまこ壁使用。
明治大正期の名建築ならではの洋間。
家具も和洋折衷。
窓から川沿いのペリーロードを望めます。
窓からのそよ風を感じてひと休み。
次回、ペリーロードの風景を送ります。
























