大分県漫遊2日目の始まり。

 

中津駅前からバスで30分程、南下します。

 

目指すは、日本新三景・日本三大奇勝に数えられる渓谷です。

 

<旅の行程>

1日目:宇佐→中津

2日目:耶馬溪→別府

3日目:大分→別府

4日目:臼杵

 

そこには、奇岩が連なる光景が広がっていました。

 

◆耶馬溪◆

(国指定名勝)

*読みは"ヤバケイ"

 

耶馬溪は山国川の流域に広がる渓谷の総称で、本耶馬溪・深耶馬溪・裏耶馬溪・奥耶馬溪といったエリアに分かれています。

 

今回訪れたのは、その内の本耶馬溪。

 

禅海橋

 

山国川に架かる橋から名勝を一望出来ます。

 

競秀峰

 

新生代第四紀(258万年前)の火山活動によってできた渓谷で、火山灰から成る凝灰岩や凝灰角礫岩の奇岩が唯一無二の風景を生み出しています。

 

 

文政元年(1818)、歴史家・頼山陽が山国谷という地名に文字を充てて、"耶馬溪天下無"と漢詩を詠んだのが名の由来です。

 

また、競秀峰はその景観を守る為に、福沢諭吉が買い取った事でも知られます。

 

禅海和尚の像

 

禅海和尚は数km南にある山寺、羅漢寺の僧。

 

江戸時代、羅漢寺の参詣道だった断崖に架けられた橋が危険だったことから、30年の歳月を掛けて隧道の掘削を成し遂げました。

 

その掘削により出来たのが青の洞門です。

 

 

当時掘削された隧道の一部が残されています。

 

 

禅海和尚はノミ一本で掘削をしたそうです。

 

因みに、菊池寛の「恩讐の彼方に」のモデルとなったのが、禅海和尚と青の洞門です。

 

 

今も険しい崖側のルートが残っていて、鎖を伝って巡れるようです。

 

青の洞門

(大分県指定史跡)

 

ノミ一本で掘削された洞門も、今では一般道として整備されています。

 

 

禅海和尚が隧道の通行料を徴収した事から、国内最古の有料道路とも言われています。

 

 

道路を外れて川側に続く洞門に入ります。

 

 

寺院の巌窟のような空間。

 

 

川側にくり抜かれた明かり採り窓。

 

 

数分で140mの洞門を抜けます。

 

その雄大さに魅了されたひと時でした。

 

洞門からすぐ、文化財の石橋があります。

 

耶馬溪橋(オランダ橋)

(国指定重要文化財・日本百名橋)

 

大正12年(1923)の建立で、全長116m、日本最長で日本唯一の8連石造アーチ橋です。

 

 

長崎県風の美しい水平な石積み。

 

 

欄干が崩れていて、渡る事は出来ません。

 

時間があったので、バスで少し上流まで行ってみました。

 

 

日本の原風景がそこに。

 

 

近くにはダム湖である耶馬溪湖があって、紅葉の名所でもあるそうです。

 

 

更に上流には、景勝地の一目八景がある深耶馬溪、伊福温泉がある裏耶馬溪などがあり、どれも紅葉の名所として人気のようです。

 

いつか泊まりで、広大な耶馬溪全体を巡ってみたいものです。

 

ところで、

 

日本各地には、"○の耶馬溪"と呼ばれる渓谷が多く存在しています。

 

例えば、"東北の耶馬溪"は秋田県の抱き返り渓谷、"東の耶馬溪"は岩手県の猊鼻渓、"関東の耶馬溪"は群馬県の吾妻渓谷、"摂津の耶馬溪"は摂津峡…

 

抱き返り渓谷

*2012.10訪問時の写真

 

全国の耶馬溪巡りも面白そう。

 

ご当地マンホール

 

競秀峰のデザイン。

 

バスで中津駅に戻り、別府へ向かいます。