重伝建地区の山町筋。
通りでひと際目立つ豪壮の極み建築。
高岡のシンボル的な、名家の住宅です。
3回目の高岡訪問で、念願の内部見学。
◆菅野家住宅◆
(国指定重要文化財)
*観覧料¥300
菅野家は明治初頭に5代目の伝右衛門が、北海道との通商等で財を築いた豪商。
明治22年(1889)には、高岡銀行(北陸銀行の前身)を設立、その後も高岡電灯(北陸電力の前身)を創立、更には、政界にも進出しました。
現在も高岡ガスグループを運営する傍ら、町並保存に取り組み、高岡の観光業を牽引しています。
そんな名家の住宅は明治35年(1902)の築造。
高岡大火直後の再建です。
全国的に見ても、最大最高級の土蔵造り住宅。
威風堂々な黒漆喰仕上げ。
屋根を支える出桁の上には幾重もの蛇腹。
雷の紋様の箱棟の上には、尖鋭な雪割を設け、両端には鯱が付けられています。
石柱と釉薬により黒みを帯びた煉瓦の防火壁が、唯一無二な美しさを放ちます。
まるで異世界への入り口かのよう。
現在も菅野家の方々が生活していて、ここが玄関となっているそうです。
玄関の2階の小窓が粋。
(吹抜け?)
庇天井のランプ吊りには鏝絵装飾。
商家らしい土間玄関、大戸と中戸の扉。
係の方が丁寧に説明をしてくれます。
しかも、その係の方が、初日に宿泊した五箇山の「赤尾館」の館主のご親戚という奇遇。
ミセノマ
政財界で活躍した当時の写真や、昔の紙幣など、菅野家の歴史資料が展示されています。
ミセザシキ
ベンガラ色で格調高く。
その先に広がる風景に息を呑む。
ブツマ
浄土真宗ならではの豪華な仏壇。
個人宅の域を超えた凄さ。
ホンマ
格調高き雰囲気たるや…
檜がふんだんに使われ、天井は屋久杉。
皇族が宿泊していそうな座敷。
隣りがショウゾウノマで、壁の向こうが菅野家の居住スペースのようです。
欄間装飾も立体感が凄い。
勿論、釘隠しも立派。
シャンデリアが大正浪漫な深みを与えます。
元は濡縁仕様だった縁側。
後年、ガラス戸が取り付けられました。
中庭
念願の菅野家住宅見学。
係の方とも楽しくお話しが出来て、気付けば、小1時間ばかり滞在していました。
(その間、独占状態)
今もガス会社経営で高岡のライフラインを支えながら、まちづくり協議会を設けるなど、町並みの保存と観光活用を牽引する菅野家。
その歴史と今に触れたひと時でした。
もうひとつの重伝建地区へ向かいます。
続く。
(残り3話)
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