一泊二日京都漫遊。

 

お世話になった宿は文化財の京町屋旅館。

 

それは五条駅と四条駅の間、住宅街の中に。

 

ミシュランガイドの"快適な宿"の常連で、外国人にも人気の旅館です。

 

◆十四春旅館◆

(国登録有形文化財)

*読みは"トシハルリョカン"

 

塀の奥に主屋がある高塀造。

 

明治42年(1909)に製薬会社重役宅として建てられたもので、昭和26年(1951)に現所有者である玉垣家が買取り、旅館業を始めます。

 

 

マンションや近代建築に囲まれた立地。

 

ここだけが異空間。

 

かつては学者や医者、映画監督や業界人の紹介制宿で、一見さんお断りでしたが、平成中期以降に一般客の受け入れも始め、今では外国人にも人気の旅館となりました。

 

 

石畳も打ち水で艶やかに。

 

気品あるお香の香りに誘われ玄関へ。

 

 

玄関を上がると、可憐な生花と掛け軸。

 

4代目若女将さんは華道もされるそうです。

 

 

中庭を望む廊下を抜けて行きます。

 

木の手摺りが風流。

 

部屋は2階です。

 

 

中庭を囲む廊下。

 

 

蝙蝠装飾の扉が秀逸なお手洗。

 

 

陶器製の洗面台は織部焼?

 

角を曲がると、宿泊した部屋です。

 

竹の間

 

広縁の端に扉を付けて区切られています。

 

 

部屋は全8室。

 

主屋に6部屋、向かいの土蔵に2部屋です。

 

それぞれが異なる意匠で魅せます。

 

 

NHKの美術番組でも取り上げられた床柱。

 

 

京らしい雅な書院。

 

禅寺の風格すら感じます。

 

ハンガーは我が横浜元町のKitamura製。

(何故だろ?)

 

 

お茶と羊羹でまったり。

(配膳が左利き仕様♪)

 

視線を落とすと、押し入れの引き手が蝙蝠。

 

 

さりげなく施された装飾が憎い。

(蝙蝠は幸福の象徴)

 

広縁からは庭園と土蔵が望めます。

 

 

右手の簾がお隣りの住宅との境目。

 

 

庭園から望む主屋。

 

2階部分が宿泊した「竹の間」の部屋です。

 

その下の「菊の間」には外国人のご夫婦が宿泊していました。

 

 

明かりが灯った夕暮れの中庭。

 

私を含め、4〜5組が宿泊していましたが、私ともう一組を除いて全て欧米の方々でした。

 

そして、初老の仲居さんが流暢な英語で対応していて、さすが京都と感動。

 

ライブラリー

 

網代天井が風流な利用自由の元茶室。

 

ライブラリーの名の通り、京都や町屋に関する書籍が置いてあって、好奇心をくすぐります。

 

 

この2冊を部屋で読んで過ごしました。

 

 

21時過ぎに東福寺の夜拝観から戻り入浴。

(夕飯は五条駅近くでラーメン)

 

お風呂は2つあって、時間予約制。

 

 

部屋にTVは無いので、ゆったりと京を夜を感じながら、就寝。

 

朝食は個室にて。

 

 

京おばんざいで心もほっこり。

 

素材の良さと出汁の旨みが沁みます。

 

大女将さん曰く、コロナ後は外国人メインで運営するつもりだったそうですが、日本人客も少しずつ戻ってきてくれたと、少し嬉しそうに語っていた姿が印象的でした。

 

和の美しさとおもてなしを継承する旅館。

 

一人でも多くの日本人に体感して欲しい空間がそこにはあります。

 

泊めてくれた事に御礼をして宿を後に。

 

またいつか必ず。

(お高いので、数年毎に)

 

漫遊2日目の始まりです。

 

続く。

 

 

=======宿泊情報=======

宿泊代(一泊一食/一人):¥50,868(税込)

*早割10%適用

計:¥50,868