若林家住宅を後にして北東へ数分。
そこには、武家屋敷が移築保存されている公園があります。
まいづる公園
表門
皇太子殿下と雅子妃殿下のご成婚を記念して、平成10年(1998)に造られたもので、園内には雅子様の縁戚に当たる嵩岡家の旧宅の他、三棟の武家屋敷が保存されています。
生垣に囲まれた武家屋敷。
まずは一軒目。
旧嵩岡家住宅
(村上市指定有形文化財)
*読みは"タカオカケ"
嵩岡家は村上藩の中級藩士の家柄で、皇后雅子様の生家である小和田家の縁戚。
茶の間
江戸時代後期の築造とされ、平成8年(1996)に現地に移築されました。
解体調査時、明治初期・戦後・高度経済成長期の三度に渡る増改築が確認されました。
座敷
質素な造りの中に武家の美を感じる空間。
絵になる塩引き鮭。
座敷の一角に雅子様コーナー。
小和田家のルーツは村上藩士。
雅子様の祖母の生家がこの嵩岡家。
(確か…)
因みに、外交官だったお父様の生家跡地は現在、新発田市の清水園の駐車場になっています。
続いて、二軒目。
旧岩間家住宅
(村上市指定有形文化財)
江戸時代後期の築造で、安政5年(1858)に武家住宅に改造が行われました。
平成7年(1995)に移築されました。
座敷
筍を模した様な面皮風床柱や書院が粋。
次の間
欄間に装飾もあります。
旧嵩岡家住宅に比べて小洒落た感じ。
三軒目は公園の反対側に。
旧藤井家住宅
(村上市指定有形文化財)
嘉永3年(1850)築造の大型武家住宅。
元は中級上位の重野氏の屋敷だったもので、明治晩期に藤井氏の所有となりました。
座敷
藤井氏は医師の家柄で、この旧宅も当時は自宅兼医院だったそうです。
縁側に塩引き鮭。
もはや、軒先の守り神の様。
まいづる公園から数分南下します。
旧成田家住宅
(村上市指定有形文化財)
こちらは外観だけ見学可。
幕末から明治初期にかけての築造と推定され、村上に現存する武家屋敷で唯一の妻入りです。
以上、武家屋敷四軒でした。
近代化の流れの中で、平成期に町屋を元の姿に修復し、武家屋敷を復元した村上。
時代に逆行するかのような活動が村上の観光資源を生み出しました。
失われた風景は二度と元に戻らないもの。
村上の様に古さの中に価値を見出し、それを新しい形へと変換する流れが広がり、それを理解する人が増えて町が盛り上がり、そして、その流れが循環していく…
そんな"廻り"をもっと見たい。
これにて初日の漫遊終了。
宿の待つ瀬波温泉へ向かいます。
続く。
















