4泊5日東北縦断漫遊、最後の宿泊。

 

ビジホ続きの旅でしたが、最後は津軽の奥座敷、開湯800年を誇る大鰐温泉に宿泊です。

*読みは"オオワニオンセン"

 

<旅の行程>

1日目:山寺→山形→新庄

2日目:金山→増田→横手

3日目:横手→六郷→角館→弘前

4日目:弘前→大鰐温泉

5日目:黒石

 

"大鰐"という、一風変わった地名ですが、大きな阿弥陀如来像があった事から"大阿弥陀"と呼ばれていたものが、室町時代に"大阿子"や"大姉"と転化し、津軽氏の時代に"大きな山椒魚=鰐が住んでいる"という伝説から現在の大鰐になったそうです。

 

弘前からバスで30分、大鰐温泉到着。

 

バス停は宿の目の前。

 

◆ヤマニ仙遊館◆

 

明治5年(1872)創業、文化財の宿。

 

伊藤博文や太宰治が訪れた事でも知られ、太宰治はその著書「人間失格」で、主人公が下宿した宿の名前を"仙遊館"と書いていました。

 

土蔵レストランWANY

(国登録有形文化財)

 

明治13年(1880)築造の土蔵。

 

壁は1階が石張、2階が漆喰という造り。

 

現在はレストランとして営業中で、宿泊者の夕飯もこの蔵レストランになります。

 

本館

(国登録有形文化財)

 

土蔵と同じく、明治13年(1880)築造。

 

歴史を感じる山の形に"ニ"の看板。

 

 

経営者の高齢化により平成27年(2015)から休業していましたが、3年前に5代目当主が蔵をレストランにリノベし、本館もリフォームして再開させました。

 

 

和洋折衷感漂う館内。

 

 

明治時代の息吹を感じる天井装飾や照明。

 

 

そして…

 

2階へと続く階段が息を呑む美しさ。

 

 

和の造りの中に洋風ホテル風の大階段。

 

惚れ惚れしてずっと眺めてしまう。

 

 

踊り場には大きな鏡。

 

吹き抜けから覗く2階の照明と額、そして、鏡に映る対面の屏風絵…空間を演出するこのセンスに陶酔。

 

 

左右に分かれたサイズ違いの階段。

 

 

階段から左右に伸びる廊下。

 

 

階段上から見ると、鏡に写っていた屏風絵が飾られた屋根上スペースが目に入ります。

 

自然の材質を使った壁や天井。

 

 

その縁を竹が飾っています。

 

部屋は落ち着いた美しい和室。

 

萩の間

 

部屋から望む庭園と川。

 

 

廊下の端に小階段。

 

 

手摺りの意匠も良き。

 

その右手の喫煙所もなかなかの風情。

 

喫煙室

 

和モダンなタイル張りの洗面所。

 

 

館内散策を終えて、お風呂へ。

 

大浴場

<大鰐統合泉>

泉質:ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉

泉温:68.6℃

ph:不明

*加水無・加温無・循環無・塩素無

 

往時を偲ぶ風情の大浴場。

 

軽く45℃以上の熱さですが、一度浸かってしまえば、ひたすら気持ちが良い湯でした。

*加水は自由

 

橋から川沿いの本館を望む。

 

 

東京五輪や外国人観光客需要も見込んで、一昨年再開した名旅館ですが、直後にこのコロナ禍。

 

温泉街はひと気が無く、地方特有の"自粛警察"な風潮も強いようで(実際、飲食店系は県外客お断りでした)、不安と気苦労の絶えぬ中での営業かと思うと、とても悲しく複雑な心境…

 

ただ、宿や蔵のリノベ、地産地消の食事やおもてなしの全ては間違いが無いと思うので(間違っているのは過度な悪しき風潮)、この苦難を乗り越えて欲しい。

 

次回、食事編です。

 

続く。

 

 

=======宿泊情報=======

宿泊代(一泊二食/1名):¥10,200

じゃらんポイント利用:¥3,200

差引計:¥7,000

*入湯税別