夏の長崎漫遊、二泊三日の最終日。

 

神代町から諫早を経由して、2時間近く掛けて長崎に戻って来ました。

 

時刻は15時。

 

旅の最後に、大戦の傷跡の記憶を巡ります。

 

まずは、山王神社へ。

(山王日吉神社とも呼ばれます)

 

長崎駅の手前、浦上駅から徒歩5分程。

 

住宅街の中に見えてきました。

 

◆山王神社◆

 

一本柱鳥居

 

片足鳥居とも呼ばれているそうです。

 

原爆の爆風により片側が吹き飛んだ状態で今も建っています。

 

当時の風景。

 

 

 

 

鳥居の先には倒壊した部分が安置されています。

 

 

原爆で焼け野原だったとは思えない住宅街の中を抜けると、山王神社の社頭に着きます。

 

 

右手の"坂本町民原子爆弾殉難の碑"は鳥居の足柱により作られた慰霊碑。

 

町内の175世帯780余人の内、生き残ったのは僅か20名程だったそうです…

 

境内入口にそびえる御神木。

 

被爆楠

(長崎市指定天然記念物)

 

原爆により上部は欠損、全体も黒焦げ状態になったものの、数年後には樹勢を取り戻し、今も青々と繁る奇跡の巨木。

 

幹には無数の瓦や金属片、小石が突き刺さっていて、数回に渡り治療がされました。

 

木の空洞部分から出てきた石。

 

 

樹齢500年、原爆さえも乗り越えた古木。

 

 

戦後、長崎の町が復興して行く様子をずっと見護ってきた古木。

 

自然の中の神々しい"何か"の存在。

 

 

それを感じるひと時。

 

境内を進みます。

 

 

木々に覆われた社殿。

 

拝殿

 

近江(滋賀県)にある延暦寺と日吉大社の門前町、坂本と地名が同じで、風景も似ている事から寛永年間の頃(1640年頃)、日吉大社から分霊を請け創建されました。

 

明治時代には、近くの皇大神宮と合祀され、今に至ります。

 

その為、浦上皇大神宮とも呼ばれます。

 

御本殿

<主祭神>

皇大神宮:天照大御神・豊受比売神

山王神社:大山咋神・大物主神

 

他にも、伊邪那岐神や経津主神ら八柱と歴代天皇が祀られています。

 

拝殿から振り返る。

 

 

木々の温もりを堪能して、境内を後に。

 

一本柱鳥居にお別れを告げ…

 

 

鳥居は時を超えて佇み、人々に無言のままに語りかける。

 

続く右矢印