今日、ある番組の会議が終わった後、小腹がすいたので、

ハンバーガーでも食べようと、大井町にあるMのマークの

ハンバーガーショップに立ち寄ったんですが、そこで、

まさかと思う、今年最初の悲劇に遭遇しました。


本当は、チーズバーガー(100円)を1個のみ

お買い上げしようと思っていたんですが、店員さんが

あまりにもかわいかったため、100円しか払わないのを

カッコ悪く思い、そこまで食べたかったわけでもないのに、

フィレオフィッシュセットまで頼んでしまった僕。


無駄にいっぱい買ってしまったハンバーガーを、

電車の中で食べるのもどうかと思い、とりあえず、

お店の中で食べることにしたんです。


しかし、時間が夕方4時ぐらいだったこともあり、

店内には、ものすっごい数のガキども&主婦が・・・。


前にも言ったかもしれませんが、僕は、お店の中とかを

ちょこまか走ったりする子供たちを見て、「かわいい」なんて

言えちゃうような、デキてるメンズではないため、

できることなら頭でもぶっ叩いて、おとなしく着席させたいと

思うタイプの男なんです。だから、かなりイライラしていました。


うるせぇ! このクソガキども!


できることなら、叫びたかった。

だけど、高級レストランじゃあるまいし、Mバーガーでメシを食う

貧乏人の分際で、クソガキを説教するわけにもいきません。

耐えろ、耐えるんだ、俺!


すると、そんな僕に、神様がご褒美をくれたのでしょうか。

僕の目の前に、そりゃぁもう、とんでもなくカワイイ2人組の

女子高生が座ることになったんです。


その女子高生は、一人が榮倉奈々ちゃんに匹敵するぐらいの

かわいらしさを誇るルックス偏差値73の女のコであり、

もう一人の女のコも、ルックス偏差値65ぐらいはあげてもいい、

同級生だったら、間違いなくコクってるタイプの女のコでした。


この時点で、僕の視点は、完全にロックオンです!


一瞬たりとも、そのカワイイ仕草を見逃さないように、

心のシャッターを押しまくる。


つまり、ガン見!


しかし、その女子高生たちは、気づいていました。

僕の心の中にいる、エロ山紀信先生が、「いいよぉー!」、

「かわいいよぉー!」と言いながら、デジカメの容量が

いっぱいになるまで、バシバシとシャッターを

押しまくっていることに・・・。


女子高生たちは、一瞬、僕の姿を見てためらった後、

「ま、いっか」っていう感じで、テーブルにバッグを置き、

席取りをしてから、レジの方に行きました。


テーブルの上に無造作に置かれたバッグ。

「おいおい、そんなに簡単にバッグなんて

置いちゃっていいのかよ!」。そう思いました。


だって、もし、何かが盗まれても、保障なんてできません。

そうは言っても、かわいこちゃんに優しい僕がいる限り、

安心と言えば安心なんですが・・・。


えぇ、「電車男」に代表されるように、たいていの

A-BOYってものは、かわいこちゃんに対して、

無駄な正義感があるので、もし悪いヤツが盗もうと

していたら、間違いなく、体を張って止めるでしょう。

そして、僕も例外ではありません。


まぁ、女子高生のバッグなんて、いくらお年玉が

入っていたとしても、盗んだところで、それほどたいした

お金になるはずもなく、さすがの窃盗犯も、そこんところは

考えるんじゃないかと思うんですが・・・。


そんなことを考えながら、ハンバーガーを食べていると、

さっきから走り回っていた幼稚園児らしきクソガキが、

その女子高生が席取りしていたテーブルに激突しました。


「ざまぁみろ! バチが当たったんじゃ!」

そう思って見ていると、地面になにやら黒いものが・・・。

そうです。激突した拍子に、女子高生が置いていた

黒いバッグが地面に落ちていたんです。


微妙にポテトの油で、ぬるぬる気味の地面に落ち、

ミニタオルだの、鏡だのといったグッズを広げる

黒いバッグ・・・。


「あっ・・・。」


僕は気づきました。そのバッグが、あまりにも

僕の目の前にあるので、このまま気がつかない

フリをするのは、全力で不自然だということに。


落としたクソガキは、さっきから完全に無視です。

「母親は何してるんだ!」と思って、母親の方を振り向くと、

どうやら子供に一応、「ちゃんと直しなさい!」みたいなことを

言っているようです。


直すのかな・・・。

そう思って、しばらく様子を見ていました。

しかし、クソガキは、ふざけていて母親の言うことを

まったく聞いていません。


なんて、しつけ不足なガキだ!


これが僕の子供だったら、間違いなく死刑です。

かわいこちゃんのバッグを落として、そのままなどとは

日本男児として許されざる行為ですから。


仕方ない。このままでは、バッグが落ちているのに、

気づかないフリをする冷たい東京人になってしまう。

ブサイクなくせに、不親切な男だと思われるのはイヤだ。


・・・拾ってあげるとするか。


ん? ちょっと待てよ?


その瞬間、僕の頭の中に2つのビジョンが浮かびました。

それは、最高の展開を迎えた場合と、最悪の展開を

迎えてしまった場合です。


まずは、最高の展開を迎えたパターン。


「あっ、お嬢さん。バッグが落ちていたんで、

拾ってあげましたよ!」と僕。


すると、その女子高生は、「ありがとうございます。

このカバンは、死んだおばあちゃんの形見なので、

本当に大切にしているんです。本当にありがとう!

あの・・・、何かお礼できませんか?」


これをキッカケに付き合うことになる僕と女子高生。

その確率、0.0000000000000001%。

宝くじで3億円が当たるよりも奇跡的な確率。


一方、最悪のパターンはと言うと、


バッグを拾った瞬間、女子高生が現れ、

「ちょ、ちょっと!何してるんですか!」と言われ、

ビックリして挙動不審になる僕・・・。


僕:「あ、あああ、あ、あの、こ、ここ、これは違うんです。

  お、おお、おお落ちていたので、拾っただけでして。」


女:「すみませーん! 店員さーん!

   この人、私のバッグをあさっていたんですけどー!」


その声に、驚いて駆けつける店員さん。


店員:「ハンバーガーショップで、女性のバッグをあさるとは、

    いくらA-BOYだからって許されませんよ!」


僕:「いや、ち、ちちち、違うんです。僕はただ、落ちていた

   バッグを拾っただけで・・・。」


店員:「言い訳しないでいいですから。

    お客さん、何かなくなってるもの、ありませんか?」


女:「あっ・・・。バッグの中に入っていたはずの

   使用済みのブラジャーがありません!」


僕:「えーーーっ!?」


店員:「やっぱりねぇ。だって、女子高生のブラジャーとか

    好きそうな顔してるもん!」


僕:「ちょ、ちょっと待ってくださいよ。ブラジャーが好きそうな

   顔をしてるからって、犯人っていうわけじゃ・・・。」


店員:「うるさい! 昼間からハンバーガー食ってる

    A-BOYなんてなぁ、しょせん、ムッツリスケベなんだよ!

    どうせ、オマエ、ブラジャー好きなんだろ?」


僕:「それとこれとは・・・。」


店員:「ブラジャーが好きなんだろ?って言ってるんだよ!」


僕:「だから、それとこれとは・・・。」


店員:「I'm・・・?」


僕:「Lovin' it!」

(※I'm Lovin' it=私はそれが好き。)


店員:「はい、逮捕!」


誘導尋問に軽くひっかかって、誤認逮捕される僕。

最悪です。新年早々、こんな最悪なことはありません。


しかし、こんなストーリーになるのも、確率的には

けっこう低いと思います。だって、バッグの中に

使用済みのブラジャーを入れている女子高生って、

一体、どんな女子高生よ!


もしかして、朝帰り?

こんなカワイイ女子高生が朝帰りしてたんだとしたら、

そりゃぁ、A-BOYの兄さん、むしろショックで死ぬ!

逮捕されてもかまわん!


だから、こうなったら、イチかバチかで、

すっげぇ奇跡的に、このバッグを拾ったことがキッカケで

超カワイイ女子高生と付き合えちゃう方に賭けて、

いっそのこと拾ってみるべし!!


席を立ち、バッグを拾ってあげる僕。


まったく、最近のガキっていうのは、最悪だなぁ。

こんなカワイイ女子高生のバッグを落としておいて、

悪いとも思わんのか。ほら、鏡に何かヌルッとしたものが

ついとるやんけ! そんで、その鏡を触ってしまった

僕の手にも、ついちゃったじゃねぇかよ!


何なんだ、この謎のヌルッとした物体は!

まぁ、Mバーガーの床は、だいたいいつも、

若干ヌメり気味だから、こんなのもつくと思うけど・・・。


さて、ここでQUESTION!

人間、謎のぬるぬるした物体が手についてしまった時、

つい反射的に取ってしまうベタな行動とは、一体、何でしょう?


臭う。


はい、正解!

危険を察知するための本能の行動。

それが、臭いを嗅ぐ。そして、何がついたのかを判別する。


しかし、世界最高レベルのバッドタイミングを

引き当てるのが、僕という男の必殺技。そして、運命。

今、この瞬間、一番やっちゃいけない行動もまた・・・。


臭う。


カワイイ女のコのぬくもりを嗅覚で感じるという

最もベタなHENTAI行為、それもまた「臭う」なわけです。

そして、その瞬間を見事に目撃してしまった女子高生!


「キャーッ!」


ばぁぁぁぁぁっ!!


ビックリしすぎて、完全に意味不明な奇声を出す僕。

そして、完全に挙動不審。


冷静になって考えてください。


いい大人になって、平日の昼間から、安さがウリの

ハンバーガー屋で、フィレオフィッシュを食べている、

低所得者丸出しの、見るからにアキバ系の、

ルックス的にもブサイクな男が、スーツでもなく、

明らかにニートっぽいキモい私服を着て、

女子高生のバッグを片手に持ちながら、臭いを嗅いで、

しかも挙動不審。


なんかもう、いろんなものが乗りすぎちゃって、

麻雀で言うところの「三倍満」ですよ。

(※「三倍満」=とにかくスペシャルな技のこと!)


はい。アウトーッ!!


言い訳なんて、いらねぇから!

誤解だとしても、関係なくアウト!


もうダメだ。どんなに本当のことを言ったって

信じてもらえるわけねぇ。こうなったら、やけくそだ!


「I'm lovin' it!」


こうでも言ってやれば、ドッキリに見せかけた

新しいCMの撮影に見えなくもない。

そう思えなくもない。いや、そう思うはずだ!

そう自分に言い聞かせてみた。


すると、さすがにこの状況はマズいと思ったのだろうか。

さっきまで騒いでいた子供の母親が出てきて、

「すみません。うちの息子がバッグを落として・・・。

拾っていただいたんです。本当にすみません!」

と説明してくれた。


ババァ・・・、遅せぇよ・・・。


だけど、まぁ、ババァが本当のことを

言ってくれなかったら、僕は間違いなく逮捕され、

今頃は、ハンバーガーじゃなくて、くさい飯を

食わされているところだったわけで・・・。


その後に食べたハンバーガーの味が、

ちょっぴりしょっぱく感じたんだ。・・・(涙)。


ママ!イケメンに生まれたかったよ。