「サイコウですか~?」


その昔、「法の華三法行」という素敵なサークルがあった時、

カリスマ足裏診断士の福永法源先生が、こんなお言葉を

絶叫しまくり、東京ドームなどに集まったサークルの

メンバーから、「600億円ぐらい集めていた」なんてことが、

とっても話題になったんですけれども・・・。


世の中には、このような魅力的なサークルがたくさんあって、

福永法源先生のようなカリスマの皆さんも、たくさんいらっしゃる

わけなんですよね。例えば、ある黄色い電車の近くなんかは、

信号みたいなカラフルな旗を使って、家をデコラティブに

飾るのが流行っているらしいんですが、こちらのセンセイの

パワーは絶大だそうで、新聞なんかを読んじゃったりすると、

連日、一面トップで大活躍されている様子が伝わってくるとか。


なにげに、かわいい女優さんの中にも、サークルのメンバーに

なっている人が多かったりするため、僕の大好きな、猫みたいな

雰囲気の激しくカワイイ女優さんに、その大きなウルウルした瞳で、

「ねぇ、ちだいくん、一緒にサークルに入らない?」なんて

言われたら、思わず即答で「うん!」とか言いかねない僕が

いるんですけどね。


120%下心で入会するならともかく、ガチで魅力を感じて

サークルに入ってしまう人たちというのは、一体、どのような

心理なのか? 黄色い電車の近くにあるサークル以外にも、

さまざまなサークルがあるわけですが、その心理状態を

今回は分析してみたいと思います。


16世紀末、日本にキリスト教が伝来した時、ポルトガルから

やってきた宣教師たちは、どのように信者を獲得したかと言うと、

遠くに天国と地獄を描いた絵を置き、望遠鏡で覗かせていたと

言われています。


当時の日本には、そもそも「望遠鏡」というものがなかったため、

その原理を知っている人は皆無に等しく、その不思議な形の

筒を覗くと、本当に天国と地獄が見えると思ってしまった人が

ほとんどだったようです。


今でこそ、「望遠鏡」のカラクリを知らない人はいないでしょうし、

そんなトリックで本当に天国を見たと思う人はいないでしょうが、

知らないからこそ、簡単に騙されてしまうということはあるようで、

あのオウム真理教も同じようなトリックで、人々を魅了したのは

周知のとおり。


「教祖様が飛んでいる!」。


当時、サークルのメンバーだった方々は、本気でそう信じ、

疑いもしなかったそうです。心が純粋というか、バカというか。


スーパーマンだって空を飛べる(ように見せられる)時代に、

教祖様を飛ばすことぐらい、屁のツッパリ。屁のツッパリで

空を飛べるんです。もちろん、僕だって簡単にね。


しかし、言葉巧みに、「この写真を見てごらんなさい。

ほ~ら、すごいでしょ? 本当に空を飛べちゃうんですよ?

教祖様みたいになりたいでしょう?」なんてことを言われ、

「飛びたい!」と思った人たちが、ヘッドギアを買わされて、

畳の部屋でピョンピョン跳ねちゃっていたわけで・・・。


サイヤ人ならともかく、一般ピープルが「気」のチカラで

空を飛ぼうなんて、どんなに修行を積んでも永久に無理。

もし、写真で空中を飛ぶのではなく、実際に目の前でそれを

見たとしても、何かトリックがあるに違いないのです。


中世のヨーロッパで魔女狩りがブームになった時だって、

「魔女に剣を刺しても痛くない」という伝説があったため、

罪もない人を魔女にでっち上げようと、開発されたのは、

押すと引っ込む短剣でした。


今や、押すと引っ込む短剣なんて、子供のおもちゃでしか

ありませんが、当時、それを見た人は、「うぉー! マジか!

アイツ、絶対に魔女だよぉ!」と、恐れ慄いたそうです。


このように、人間は無知だからこそ、簡単に信じてしまい、

サークルのカリスマの人たちを神様のように思ってしまう。

そして、そんなことが幾度も繰り返されてきたのです。


ですから、変なサークルに入って、せっかく稼いだ自分の

お金を誰かに差し出してしまう前に、小さい頃からしっかりとした

科学的知識を身につける必要があると、僕は思うわけですね。

それを今回の『チダイズム』では、ぜひとも提唱したい!


江原先生の「スピリチュアル(笑)」なんてコントですよ。

そんなに霊視して、死者と会話ができるって言うんだったら、

世界の犯罪捜査に協力して、ノーベル賞でももらえばいいのに、

テレビに出て、芸能人と語ることが「与えられた運命」だとか。


ずいぶんとショボい運命のくせに、他人の人生を偉そうに

語るもんですよ。僕なら、その運命とやらに逆らって、犯罪者が

今、どこにいるのかを言い当て、社会に大きく貢献していますよ。

そうしたら、本当の意味で誰からも崇められるゴッドになるのに。


奇しくも、この文章を書いている時に、飛び込んできた

ニュースなんですが、大阪の個室ビデオ鑑賞放火事件で、

火をつけたとされる小川和弘容疑者。実は犯行の2日前、

占いの露天商に連れられ、ハーブティーを飲ませてくれる

宗教施設に行き、「生きる活力を得ていた」そうです。


成田のホテルで、死んでいる人にシャクティーパットを続け、

「生き返る」と言い張ってきかなかった「ライフスペース」も

そうなんですが、この世には、どうしょもないサークルが

たくさんあるんですよね。なのに、死んだ人が生き返ると

本当にあっさりと信じてしまう人たちがいっぱいいる現実。


ご存知でしょうか? フランスでは、マジシャンたちが

小学校を回り、マジックショーを披露することが、

教育の一環として推奨されているんです。


これは、マジックショーを行い、簡単なマジックについては

種明かしをすることにより、人が知覚や心理の錯覚によって、

ある外見を真実だと思いこんでしまうことがあるということを

教えるとともに、科学的方法論を探らせる練習をさせるという

目的があるんです。


結局、Mr.マリックのハンドパワーも、ただの手品であり、

まったくもって超能力ではないんですが、もし小さい頃から

タネがあるエンターテイメントだと教えられていたとしたら、

もしかすると、将来、変なサークルに入らずに済むのかも

しれませんよね。


自分を救う最大の味方は、

神ではなく、「知識」である。


「勉強する」と言うと、拒否反応が出てしまう人がいるかも

しれませんけれども、「手品を見て、その種を知ること」、

それが勉強になるなら、楽しくていいですよね。


ってなことで、最後に、神様を信じるサークルについて

語る上で、とってもユニークなエピソードを持つ歴史上の

人物をご紹介して、今日の記事は終わることにしましょう。


その歴史上の人物とは、豊臣秀吉。

江戸時代に入り、本格的なキリスト教禁止令が出される前、

1587年に「バテレン追放令」を出したのが、豊臣秀吉です。


豊臣秀吉は、もともとキリスト教に対しては好意的な考えの

持ち主でしたが、キリシタンが寺社を破壊したり、強制的に

入信させたり、はたまた、宣教師が日本人を国外に奴隷として

売り払うなど、「ねぇ、それが神様を信じるということなの?」と

思えるような、酷いことを次々としていたため、キリスト教の

宣教師たちを追い返す法律を作ったのです。


今でこそ、キリスト教は、そんなにひどい宗教ではないと

いうことになっていて、人身売買のようなことはないでしょうし、

日本では「宗教の自由」が保障されているため、弾圧されたり、

差別されたりすることはありませんが、当時のキリスト教は、

やはり、それはそれは酷いものだと感じられたようなのです。


そんなある日のこと。豊臣秀吉に手品を見せたいという

奇術師が現れたそうなんですが、その奇術師は、なんと、

秀吉に「幽霊を見せる」と言ったそうです。もちろん、現在では

それがトリックによって見せられたことが物理的に説明でき、

本物の幽霊ではなかったと考えられるわけですが、

現在のように、テレビもインターネットもない時代ですから、

それはそれは、見せられたらきっと驚いたはずなんです。


「えっ? ゆ、幽霊なんて本当に見れるのかよ?」という秀吉に、

「あれ? もしかして、ビビってるんっすか?」という奇術師の男。


「おまっ・・・、お・・・、俺、天下統一してる武将だよ?

ゆ、幽霊なんかに、ビ・・・、ビビるわけないじゃん!」と秀吉。


「っていうか、マジでビビってんじゃないっすか!

今、そう言いながら、唇とか、ものすっごプルプルしてたし!

あれっ? 天下統一した人なんですよね?」と奇術師の男。


「ちょっ、おま、俺、今までに何人殺してきたと思ってんのよ!

いちいち幽霊なんかいたら、今頃、俺のまわりなんて

恨みを持った幽霊だらけで、生きていけねぇっつーの!」


「うっわー。完全にビビって、めっちゃ早口になってるし!

わかりましたよ、しょうがないっすねぇ。今から幽霊を

ここに出しますんで、ビビらないでくださいよ? それと・・・。

俺には、マジで幽霊出せるチカラとかあるんで、マジ家臣に

置いといた方が身のためだと思いますよ、ここだけの話。」


「っていうか、それは幽霊出した時の話だろ?

一つ言っておくけど、幽霊なんて出せるわけないし!」


「モノ分かり悪い人だなぁ、ま、いいや。幽霊出せたら、

マジで家臣に雇ってくださいね。それだけは約束っすよ?」


「わかったよ! そんなに言うなら、とっとと幽霊見せてみろや!」


「よっしゃ、約束できればいいんだ。面倒臭いジジィだなぁ。

それじゃ、行きますよ。3、2、1でドローンと出ますからね。

スタンバイOK! じゃあ、行きますよ。3・・・、2・・・、1・・・!」


「ぬおおおおあsdfghjk!!!!!

クセ者じゃ! クセ者~っ!」


奇術師:「オォォーーー!! w(゚ロ゚;w(゚ロ゚)w;゚ロ゚)w オォォーーー!!」。


「キリシタンや! こんなことするヤツ、絶対にキリシタンや!

俺はなぁ、科学で解明できない奇跡体験アンビーバボーが

大嫌いなんや! キリシタンが! バテレンが大嫌いなんだよ!

わかったか、ボケ!」。 (うっわぁ・・・、マジビビったわぁぁぁ[半泣])。


「オマエ、死刑っ!」。


実際には、奇術師の男が死刑になったかどうかは不明で、

牢屋に入れられたという記述しか残っていないんですが、

家臣になるどころか、犯罪者として扱われることになったとか。


科学的に考えることができなくても、権力で牢屋にぶち込む

素敵なパワーを持っていた人も、過去にはいたようです。

豊臣秀吉、なにげに愛すべき武将ですよね。