皆さんは、今年の夏、一番印象に残っている
テレビ番組って、一体、何でしょうか?
僕は、毎週のようにレビューさせていただいている
「恋空」や「太陽と海の教室」もそうなんですけれども、
仕事的な意味で、一番考えさせられたテレビ番組は、
なんと言っても、今年の「高校生クイズ」でした。
実はこの番組、僕の後輩はクイズの問題を考えたり
していたみたいですが、僕は完全にノータッチなので、
語れる身分じゃないんです。でも、べつに批判する
わけではないので、たまには真面目に仕事の話を
語ってみようと思い、書き進める決意をしました。
まず皆さんの中で、今年の「高校生クイズ」を
ご覧になった方って、どれぐらいいるんでしょうか?
なんだかんだ、あんまり見ていない人が多いとは
思うんですけど、実は、視聴率的な結果から言うと、
ここ数年の中で、最も良かったと言えるぐらいに
視聴率は良かったんです。つまり、見ていた人は
けっこう多かったはずなんですよね。
どうして視聴率が良かったのかと言ったら、
まず、全面的にリニューアルされていたため、
物珍しく見た人が多かったであろうことに加え、
最近のおバカクイズブームの中で、秀才と言えるような
高校生たちが、この世のものとは思えないような知力で
クイズバトルを制していくのが、久しぶりに「カルトQ」を
見るような感覚で新鮮だったのではないかと、
勝手に僕の中では受け止めています。
とはいえ、放送前は本当に視聴率が取れるのかどうか
僕の中では疑問でした。というのも、今のテレビ局は、
どんどん予算が削られていて、ほとんどがタレントを
スタジオに呼び集めて収録する低予算の番組ばかり。
最近、テレビ番組に「クイズ」が多いのは、世の中的に
クイズがブームになっていることもあるんでしょうが、
「番組の予算がなくなっている」というのも大きいんです。
なにしろ、どんなに企画が面白くても、番組の予算が
かかるものは、番組化されないのが現状ですから。
で、そんな中での、今年の「高校生クイズ」ですよ。
かつては、西武球場を借り切ったり、海中に潜って
クイズをしたり、はたまたパラグライダーで登場し、
赤坂御所に墜落したり、ド派手な演出で楽しませてきた
番組の一つでしたが、なんと、今年はオールスタジオ!
従来の半分以下の予算で作られているようなた内容で
放送されていたのです。
もっとも、お金をかければ、いい番組ができるという
わけではありませんし、工夫次第で視聴率は取れると
信じて仕事をしていますが、こんだけ方向性をいっぱい
変えてしまって、はたして大丈夫なのかと思ったんです。
でも、結果だけ見れば、ここ数年で一番の視聴率。
数字の面においては、「成功だった」と思います。
ただ、こんなことを言ったら、語弊を招きそうですが、
これこそ、テレビ番組が「終わりの時代」に突入した
証拠なんじゃないかと思っています。視聴率は良かった
わけですから、きっと来年も同じようなコンセプトになると
思うんです。つまり、「開成」や「灘」や「ラサール」などの
超名門校から、多数の秀才が集まるようなクイズ大会。
でも、こうなってしまったクイズ大会に意味があるのか
わかりません。クイズに青春を燃やすような高校生が
いなくなってしまったのもあるかもしれないんですけど、
「クイズマジックアカデミー」とかがブームになっている
昨今にあって、問題の出し方次第で、来年は出たいと
次世代の高校生たちに思わせることは可能だったと
思うんです。それを、本当に頭が良くないと突破できない
「バカは門前払い」の企画にしてしまったものだから、
もう方向性を元に戻すことはできなくなりました。
「全国の高校生の皆さん、参加をお待ちしてます」と
呼びかけられたって、開成やラサールの秀才たちを
相手に勝てるとは思えないですもんね。勉強の問題も
少しはあるけど、J-POPだったり、プリクラなどの
ゲームだったり、お菓子だったりっていう問題を混ぜて、
「開成のヤツにも勝てるかもしれない!」というぐらいの
希望を与えなかったら、参加者は増えないと思います。
勝てないのがわかっていて、記念に参加しようなんて、
よっぽどのモノ好きですから。
それに、この企画って、大人は「高校生すげぇ!」と
思いながら見られると思うけど、肝心の高校生は、
たぶん、ガッツリは見ないんだろうなぁって思います。
すげぇ高校生の知力を見せつけられても、劣等感を
押し付けられているようなもんじゃないかと思って。
だったら、「どうせ俺はバカだも~ん!」って開き直って、
他のチャンネルのバカ番組を見ると思います。
もしかしたら、僕がバカだからなのかもしれないけど。
いや、なんっつーか、ダメ出しじゃないんですよ。
結果的には成功しているわけですし、僕の思い通りの
企画を放送したからって面白いわけでもないと思うし。
なんなら、「アンタも見習いなさい」と言われるべき
番組だと思うんですけど、FBIやピーターフランクルから
難問を出題されるなど、企画の一つ一つは面白かったし、
学ぶべきものはいっぱいあったんですけど、理想論として、
はたして、「高校生クイズ」は、こうあるべきものなのかと。
まーったく関係してないんですけど、勝手にそう思って、
だからと言って、僕がテレビを面白くするわけでもなく、
ただブログで心情を語っただけという、なんともショボい
オチなんですけどね。
ちなみに、この「高校生クイズ」なんですけれども、
出場した高校生が、「日テレふざけるなぁぁぁ!」などと
ブログに書いておりまして、「編集で白熱した展開っぽく
なっているけど、間違えたところがカットされているし、
ちっともリアルに放送されてないじゃないか!」などと
語った末に、「マスコミの恐ろしさを知った」などという
文章で締めくくっていたそうです。
そんなもの、編集せずにダルダルのまま見せちまったら、
放送時間をオーバーしてしまうし、クイズマニアが求める
リアル感を、一般の人たちはまったく求めてないわけで、
一般の人たちが楽しめるように編集するのは当然だと
思うんですが、これは僕が汚れているからなんでしょうか。
良くも悪くも、いろいろ考えさせられました。
あっ、そうそう。このブログに、読者の皆さんから
「24時間テレビの偽善っぷりは好きじゃない」っていう
コメントをいただいたんですが・・・。
僕も昔はそうでした。何が面白いのかわからないし、
こんなに大々的に放送するお金があるぐらいだったら、
そのお金をそのまんま寄付すればいいじゃないかと。
「チャリティーマラソン」とか言って、歩くよりも遅いペースで
ゴールして、感動なんかできるかって思ったりもしました。
でも、最近は少し考え方が変わってきたんですよね。
体の不自由な人がテレビに出ていても面白くはないし、
普段、体の不自由な人たちが、どんな生活をしているのか
まったく興味もないんですけど、そういう人が多いからこそ、
存在する意味があるのではないかと思えてきたんです。
例えば、何万分の1の確率の病気にかかった人を見ても、
自分がそんな低い確率の病気にかかる可能性は低いし、
そんな心配をしながら生きていこうとは思いませんけど、
もし、自分がそういう病気にかかったら、もっと自分の
病気のことを知ってもらいたいと思うかもしれないし、
普段、どんな生活をしているのかも見てもらいたいって
思うかもしれない。でも、こんなふうに病気や障害のことを
大々的に取り上げてくれる番組って、他にないんですよね。
もしかしたら、病気のことを誰かが知ることによって、
何かが変わることがあるかもしれない。例えばだけど、
未来の医者の卵みたいな人が、頑張るかもしれない。
そして、新たな治療法が見つけるかもしれない。
もしくは、同じ病気で苦しんでいる人が励まされたり
するかもしれない。もし、そういうことがあるとすれば、
僕なんかが「面白くねぇよ!」と感じても、それでいいんじゃ
ないかと思うんですよ。むしろ、そういう人たちが
見てくれた方が、はるかに価値があるでしょうから。
それと、日テレが「24時間テレビ」の放送を辞めたとして、
その製作費を丸ごと寄付した方が、視聴者が100円とか
200円とか寄付した合計より、はるかに大きかったとしても、
はたして、それでいいのかなぁと思ったりするわけです。
1人のお金持ちが1億円寄付するより、100万人の人が
100円寄付する方が素晴らしくないかなぁと思うんです。
「困っている人を助けてあげよう」っていう気持ちを
持っている人が1人でも多い方がよくないですか?
確かに、「24時間テレビ」に便乗して、いろんな大人たちの
思惑が絡み合っていて、一種のビジネスになっていることも
事実ではあるんですけど、全否定するほどの番組では
ないかと思うんです。「つまらない」と感じるのは、僕たちが
何不自由なく暮らしているから、苦しんでいる人たちの
気持ちに鈍感になっているだけなのかなぁって思ったりして。
もしかして、見ている人が偽善っぽく感じてしまうのは、
そういう大人の事情が見えすぎちゃっていることに加え、
一部の障害者の方々が、「普段から特別扱いされすぎて
いるんじゃないか」と感じる瞬間があるからかもしれません。
でも、毎日のように放送されていたらウンザリするかも
しれないんですが、1年に1回ですし、NHKじゃないから
無料で放送されている上に、寄付するかどうかも自由です。
イヤなら1日中、他のチャンネルをつけていればいいですし、
1円だって寄付しなきゃいいわけですから、損をしている
わけじゃないですよね。
だから、「24時間テレビ」に関しては、ちょっとだけ皆さんと
意見が違うかなぁと思って、真面目に書いてみました。
アキバ系のブサメンのくせに、調子に乗ったことを
書いてしまったので、嫌われちゃったかもしれませんが、
こうやって書けば、来年のチャリティーマラソンに出して
もらえるかなという、下心120%で書いたので許してください。
なんっつーか、もう好感度上げようと思って必死なんです。
これで少しは、モテるかな?(はい、モテません!)