ブサイクな男が、必ずしもモテないとは限りません。

皆さんも街を歩いていて、もうお気づきだと思いますが、

「どうしてこんなブサイクな男に、こんなにカワイイ女子が

一緒にいるんだよ!」という光景を、何度見たことでしょう。


時には、お金のチカラで、モノ言わせている場合もあると

思いますが、明らかにお金はなさそうだし、ブサメンなのに、

カワイイ女のコとラブラブ風に歩いている・・・。


それはおそらく、その人の外見ではなく、内面の美しさに

惹かれているからではなかろうかと思います。


信じがたいことですが、世の中には、ルックス関係なく、

本当に「性格の良さ」だけで付き合う、カワイイ女のコが

ごくまれにではありますが、いらっしゃるようなのです。


つまりそれは、アキバ系で、ギザキモスなブサメンの

僕であっても、ものすっごくカワイイ女のコと付き合える

可能性があるということ。要は性格が重要なのです。


性格が良い男になる!


女のコがキュンッとなるような「性格の良さ」さえ

アピールできれば、僕にだって、ものすっごくカワイイ

彼女ができるチャンスが巡ってくるかもしれないのです。


そんな折、ある超カワイイ女のコが書いているブログを

読んでいたら、こんな信じられない記述がありました。


「もう恋には疲れた。だから、これからは誰かの

都合の良い女でいいし、その日に出会った男と

カーセックスしたっていいんだ。」


何があったんだYO!


かわいこちゃんがピンチです。詳しい話は知りませんが、

もしかしたら、失恋か何かしたのでしょうか。


だけど、考えようによっては、これはチャンスです。

失恋している時は、心がカッサカサになっている時。

こんな時こそ、僕という男の潤いが必要なんじゃないかと。

さっそく僕は、「大丈夫?」ってメールしてみました。


すると、「今はちょっと元気がないんです。

だから、ちだいさんの元気ビームをください」って

返信が返ってきました。えっ? ちだいさんの元気ビーム?


よっしゃ! わっかりましたぁ!

ここはひとつ、僕の元気ビームを

お届けしようじゃありませんかっ!


まずはズボンを脱いで・・・。


「元気ビーム」きっかけで送ったメールの内容は、

完全に間違った方向のド下ネタ! あげくの果てには!


「その日に出会った男と、いきなりカーセックスなんて

絶対にダメだよ! そんな軽い女になんかなっちゃダメだ!

そんなことするなら、僕に一発ヤラせてくれ!」(送信!)


えぇ、わかってますよ。わかってます。

失恋の傷に便乗して、一番送っちゃいけないメールを、

よりによって、この男は、スッコーンと送りやがったのです。

「なぜ?」って? たぶん、なんかムラムラしてたんでしょうね。

だって、「ちだいさんの元気ビーム」って、100%チンコでしょ?


それからどうなったのかは、言うまでもありません。

また1人、超カワイイ女のコの友達、いや、知人を失いました。

それからというもの、永久に返事が来なくなりましたからね。

なんなら、僕の心も常にカッサカサです。


で、そんなモテないエピソードを持つ僕。

先日、うちの事務所の飲み会みたいなものがありまして、

事務所に入ってきた、21歳だか22歳ぐらいの新人の

女のコが、終電を逃して、家に帰れなくなったんです。


その女のコが住んでいるのは、よりによって大宮の先。

その時は田町で飲んでいたので、ここから帰るだなんて

言いだしたら、タクシー代が軽く2万円ぐらいかかるわけです。


その時は、まだド貧乏生活に突入する前だったんですが、

ご存知の通り、1か月7万2000円で暮らしている僕なので、

「じゃあ、これで帰りなよ!」みたいなことで2万円ぐらい

出した日にゃ、それからどう暮らせばいいのかわかりません。

自分の生活を犠牲にしてまで、新人の女のコを送っていく?


いやぁ、無理ですね。ブサイクだからじゃありませんよ。

なんなら、ちょっとカワイイぐらいの女のコなわけです。

事務所の人じゃなければ、間違いなく2万円ぐらい

払っていたでしょうね。自分の生活が苦しくなっても。


しかし、僕という生き物は、下心100%で生きているわけです。

事務所の女と付き合えますか? いいえ、付き合えません。

ということは、はっきり言ってしまえば、男と同じなんですよ。

男のために、2万円。それはもう、よっぽどの友情でしょうね。

僕には、残念なことに、そんな友情で結ばれた友達も

いませんから、結局、僕の中に残された選択肢は1つ。


「マンガ喫茶代ぐらい出してあげるから、

とりあえず、どっかのマン喫で始発を待てば?」


新人の女のコ、露骨にイヤそうでした。


マ・・・、マジっすか? 僕の頭の中では、「えっ?マン喫に

泊まっていいんですか? ラッキー!」ぐらいのリアクションが

返ってくるかと思ったんですけどね。あとで知ったことですが、

女子に対して、「マン喫に泊まれ」は、最低の発言だそうです。


「お年頃の女のコと終電を逃す」というシチュエーションに

なったことがないから、まったくわかりませんでしたよ。

こうなったら仕方がない。ホテルだ、ビジネスホテルだ!


「新橋に、女性専用のホテルがあるんだよ!

そこならどう? ホテルって言っても、そういう怪しい

ホテルじゃないし、僕はどっか別の所に泊まるから!」


僕にとっての最後の切り札でした。なんだかんだ言って、

1万円ぐらい出してあげるっていうことですからね。

ただ、僕がホテルとか言い出すと、明らかに怪しいところに

連れて行こうとしてると思われそうだから、必死に女性専用を

アピールしましたよ。僕が泊まれないから、セーフティーと。


ところが、それでも彼女の

表情は、まったくサエません。


大貧民(トランプのゲーム)で言ったら、手持ちの一番デカい

カードをまとめて2枚出すぐらいの勝負に出たつもりですよ。

それなのに、まだ「イエス」と言ってくれないんですか。


「じゃあ、もうホテルが野宿の2択で!」。


そんな、最低の発言をしかけた、その時でした。

隣にいた同期の作家の西村さんが、サッとコンビニに

入ったと思うと、お金を下ろしてきて、彼女にパッと2万円を

差し出して、こう言ったのです。


「家に帰りたいんやろ? これで帰りぃ!」。


えぇぇぇっ!? 何、このカッコイイ人?

僕と同期ですよ? 同じ時代に、この世界に入って、この差!

今後、この女のコが、どっちを先輩として慕いたいかって、

そりゃもう、僕じゃないことは明らかですよ。


この時、僕は悟ったのです。僕には一生、彼女なんて

できないだろうし、一生、秋葉原界隈で「魔法使い」などと

崇められながら生きていかなければならないのです。

こうなったら・・・! こうなったら・・・!!


風俗行って、魔法使いを辞めてやる!


噂で聞いたんですが、渋谷に、ものすっごくカワイイ

女のコしかいない、エッチなお店があると聞いたんです。

なんでも、カリスマ店員級の、「なんで、こんなコが!」と

言いたくなるような女のコが、一緒にラブホテルに行って、

あんなことやこんなことをしてくれるらしいんです。


渋谷区円山町のラブホテル。


榮倉奈々ちゃん主演の映画でも舞台になっていた、

僕が一度は行ってみたいと思っていた憧れの聖地に、

カリスマ店員級の、超カワイイ女のコと一緒に入れる。

そんな夢のような風俗がデビュー戦だったら、文句なし!

さっそく今日から、そのお店とやらに行こうじゃありませんか!


えっ? 何か大切なことをお忘れじゃないですかって?


あぁ、そうでした。一番大切なことをお忘れでした。

それは、僕の全財産が、今、4253円しかないということ。

そんなわずかなお金で、カリスマ店員級のカワイイ女子と

ラブホテルになんか行けるわけがありません。


「ホテルか野宿の2択で・・・!」


どうやら僕・・・、今夜は野宿です。