こんにちは。森ようこです。

 

今日のトラツバ、終わりの数分間は、観ていて心が痛かった。

 

私はたしかに特別だった。
私が望めば全てが手に入った。
全てが思い通りになった。
盗みも体を売らせることもできた。
けど、この東京で私はただの女にすぎず、掌で転がすはずが、知らぬ間に転がされていた。

 

若くして亡くなった美佐江の手帳には、こう書かれていた。

 

 

地元新潟では、無敵の女王様だった、美佐江。

上京して、自分よりももっと才能や容姿に恵まれた人たちに出会い挫折、、

 

・・・いや、そんな簡単な話じゃない。(とわたしは思っている。)

 

 

美佐江が持っていたのは、強烈な自己愛、万能感。

 

これは若者特有の浮かれた勘違いなんかじゃなく、幼少期に周りのおとなたちから刷り込まれた「観念」にちがいない。

「お母さんやお父さんにとっての特別」ではなく、「世界の特別」と思わされている。

 

 

わたしのところには、たくさんくる。

もう、たっくさんたくっさんくる。

「自分は世界の特別」と思っている女性たち。

 

彼女たちは自分のことを特別だと思っているなんて、おくびにも出さない。

頭もいい、顔もいい、愛想もいい。

 

謙虚そうに振舞う彼女たちの奥に透けて見える、他者への激しい見下し。

そして、今の不遇な状況は、わたしの本当の実力なんかじゃなく、周りの人たちが、無能で無理解なせい。

チャンスが来れば、ひっくり返せる。

本気でそう思ってる。

 

 

そしてたいていこんな風に言う。

「今までいろいろ自分なりに学んできたんですけど、あと一歩が抜け出せなくて、、」

 

 

正直なところ、ぜんぜんあと一歩なんかじゃない。

むしろ、「世界の特別」と思っている人ほど、変わるのが難しかったりする。

 

なにせ、「自分は特別なんかじゃなく、他の人と同じだ」という、

人間そもそもの前提から外れちゃってるから、宇宙から帰還するくらい距離がある。

 

それと向き合うって本当に勇気がいることだと思う。

 

 

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