2005年1月から2月初旬までの長い出張を終える前日、家族に土産リクエストを聞いてみた。エアラインチョコだの崎陽軒のシュウマイなどリクエストを受付け、メモをしていたところ娘からメールが入る。

ジャニーズショップへ行って、マスダ・ナントカの写真をかって来いという。

ふとみんは渋った。
しかし、愛する娘のリクエストである。
覚悟を決めてジャニーズショップへ潜入する覚悟を決めた。

翌日、携帯でショップの位置を確認。大雑把な地図と住所が出てきた。
住所と言われても、田舎もんのふとみんにはぴんと来ない。
とにかく原宿へ行ってみた。
表参道と竹下通りの中間あたりにあるらしい・・・が、

たどり着けない。
竹下通りでSLIP KNOTのTシャツを発見。
ほっ!欲しい。でも、あれを着たら嫁に怒られるだろうなと思い断念。
ふとみんは恐妻家だ。

棒と化す足を騙し、老体に鞭打って歩く事30分。
やっとショップを発見した。
「なぁんだ。結構すいてるべや」
若い娘さんがごった返す模様を想像していたふとみんは拍子抜け。

勇気を出して中に入ってみた。
店内が狭い。
商品らしい商品がディスプレーされていない。
あるのは壁一面に貼られている写真だけ。
そこでふとみんは驚愕の事実を思い出した。

誰がマスダだ?

困った。
近づこうにも、若い娘さんの列を割って近づく勇気は無い。
店内にはオヤジというか男はふとみんだけだ。
しかも現場帰り。長髪・ヒゲにサングラスだ。
どう見てもガラの悪いおっさんにしか見えない。

どうする?

次第に汗ばんできた。
レジのお姉さんと目が合う。
「ここにいるぞ~助けはここにいるぞ~」
お姉さんの目がふとみんに語りかける。
ふらふらとお姉さんに近寄るふとみん。

ふとみん「あの~マスダの写真下さい。」
お姉さん「はい。地下になりますのでご案内します。」

そうか。売り場は別か。
お姉さんについて階段を下る。
地下も壁一面の写真だ。

NEWSだ?TOKIOだ?V6だ?
塊は知っているが、個体を知らないふとみんはプレッシャーと若い娘さん達の「場違いビーム」を浴びてフラフラだ。

お姉さん「個人写真が10枚ありますが・・・」
ふとみん「全部くれや。」

めまいがして言葉使いもぶっきらぼうになってくる。

お姉さん「NEWS集合写真も有りますが・・・」
ふとみん「適当に見繕って15・6枚くれや」
お姉さん「他にもグッズがございます。フォトスタンドや・・・」

最後の方はよく覚えていない。
確か写真をいれる小さなアルバムみたいのも買った。
というか、買わされた。
オヤジはいいカモだったみたいだ。

お姉さん「ありがとうございました~」とニッコリ。

ぐったりした。2月だと言うのに汗が流れている。
店の外で娘にメール。

「マジで行ってきてくれたの?うれしい!ありがとう」の返事。
これだ!この一言で癒された。
娘を持つ男親は理屈じゃねぇんだと某漫画の台詞にあったが、まさにそれだ。

帰宅後、迎えに出てきた娘はふとみんの顔を見る事も無く、
袋をひったくるとスタコラサッサと自分の部屋へ・・・

まぁ喜んでくれたからいいか。
でもお願いだから次は通販にしてね。
ジャニーズさんも札幌に支店を出してください。
お願いします!