いつ行っても東京は動いている。
山手線に乗ってみる。
電車には鮮やかな広告が貼られ、中吊り広告も多い。
社内には文字放送が流れ、ガランとした車両など無い。

駅から次の駅へ向かう中、景色を眺めてみる。
必ずどこかにタワークレーンがふんぞり返っている。
発車の放送に混じってコンクリートのハツリ音が鳴り響いている。

街角に立ってみる。
行き交う人の波に溺れそうになる。
渋滞した車線を縫って救急車が駆け回る。

動く歩道に乗って歩いてみる。
必要なのか解らないが、普通に歩くより早いはずだ。
横をサラリーマンが追い抜いていった。
少し歩調を速めた。どんどん離されていく。
彼は動く歩道には乗らず、普通に歩いている。

交差点。人の流れは無秩序だ。
流れに抗い、目的地へ進む。
激流。暗礁。無事に向こう岸へ渡る。
深夜でもそれは途絶えることを知らない。

息が詰まる。
本当に自分はここで7年間戦っていたのか?
地方都市に移り、感覚が鈍ったのか?

人の流れは消費を生む。
消費は需要を呼び、雇用を生む。
そして競争があり、サービスが充実する。
多様化するニーズに素早い反応を示す。
その一方で淘汰され、駆逐されていく。

東京と札幌の違いを考えてみる。
空港の規模は違えど、常に満席便を抱えるドル箱路線だ。
空港へのアクセスも似たり寄ったりだ。
その後は・・・
東京は公共の交通網でほとんどの場所へ行ける。
札幌は無理だ。どこかでバスかタクシーを使う。
ここが痛い。

東京の人の流れは線になっている。
札幌は車を使うので、流れが点になる。

ビジネスの流れは市内中心部に固まり、これが渋滞を招く。
街並みをじっくり見ることが出来なくなり、ニーズに鈍感になる。
自ら発想する余裕が無くなる。

冬には雪が降る。
雪が積もれば車線が減る。
それはずっと前から解っていることだ。
言訳にはならない。

ちょっと頭を切り替えて、やり方を変えてみないか?
もっと違うやり方があるんじゃないのか?
変化を重ねる東京・大阪・名古屋・福岡に勝てないよ。
仙台や金沢あたりに追い越されてしまうかもよ?