願成寺住職 南です。
剣の道に命を掛けたかの宮本武蔵はこんな言葉を残しています。
「佛神は貴し 佛神を頼まず」
直訳すれば、、、
「神仏を尊び大事にするが、頼ることはしない」
という意味ですが、先輩のお坊さんから教えてもらった解釈に
以下のようなものがあります。
「神仏とは、貴い大切な存在なので、頼み事をして働かす訳にはいかない。
神仏を働かすぐらいなら、自分でします」
宮本武蔵をはじめとする私たちの先人たちは、大自然の中に神仏の存在を感じ、畏れ、尊び、感謝し、祭り上げてきました。
しかし、、、
時代が流れ、
私たちに自分だけが良ければよいという傲慢な心が生まれると共に、
私たちは神仏を感じることが出来なくなり、神仏の姿が見えなくなりました。
そして、それ以来、、、
私たちは、自分に都合の良い頼み事をして、
神仏を「働かす」ようになってしまったのではないでしょうか。
「神仏を大事にする心」
と
「たゆまぬ自己改良」
神仏を尊び大事にする心はもちろんですが、
頼るのは神仏ではなく自分自身。
酸いも甘いも色々経験し、自分で考え、実践する気概があってはじめて、人生が価値あるものに輝き始める。
武蔵の神仏観をしっかり心に刻みたいものです。