いよいよ2017年ですね!
私自身、新しい年を迎えるにあたり、今年やり残したことを思い浮かべところ、
真っ先に浮かんだのが「ブログ発信」だっだので、駆け込み寺ではありますが、
ブログ始めます!
詳しい自己紹介は改めてするとして、
私は山口県美祢市にある願成寺の住職をしています南健司です。
大晦日は、紅白歌合戦などを観たあと、 行く年来る年が恒例な方もきっと多いはず。
だいたい午後11時過ぎから鐘をつき始め、年明け前後に鳴り響く『除夜の鐘』。
あの鐘のことを【梵鐘(ぼんしょう)】って呼ぶの、 ご存知でしたか?
新年を迎えるにあたり、梵=大宇宙本体の鐘をつくことで、煩悩をなくしましょうっていうものなんですね。
そして、おそらく、この除夜の鐘は日本古来の文化であり、季節の風物詩だよねってお感じの方も多いかと思います。
あ、うちの願成寺はついているのかって?
残念ながら、立派な鐘がございませんで、 私独り、こじんまりと鐘を鳴らしてございます…。 チーン。
そうそう、最近、その風物詩に異変が起きているんですよ。
となりの保育園がうるさいとか、
小学校の放送がうるさいとか、
そういう時代ではございますが、
「真夜中に、でかい音出して、 鐘なんか鳴らしてんじゃねーよ!!!」
という匿名の電話がお寺に相次いでいるのだとか。
((((;゚Д゚)))) えーっ!!
もう、驚きを通り越して、 耳を疑いたくなりましたよ。
世は末法かと。
昔ながらの季節の風物詩すら、
安らかな新年を祈る宗教行事すら
「迷惑」な「騒音」になってしまうのかと。
それでいいのか、日本人!?
それでいいのか、お寺!?
しかし、ピンチはチャンスといいますか、
捨てる仏あれば拾う仏ありといいますか…
この神も仏もない出来事が、 お寺の風景を変えたというんです。
な、な、なんと !
除夜の鐘を「昼」にやってしまえ、と。
除夜の夜を除いて除夜ならぬ除昼の鐘にしてしまったお寺が出現。
そして、驚くなかれ!!
この時間前倒しによって 「昼間の除夜の鐘」への参加者が急増するという奈良の大仏様も立ち上がって小躍りし出すレベルの現象が起こったというのです!!!
なんでも、階段の多いお寺で、暗闇だと不安な足元もよく見え、つまずきにくいってことで、子どもからお年寄りまで幅広い世代が参加でき、地域住民同士の交流にもつながる、と。
その理由を知れば、なるほど、ごもっとも。
しかも、
お寺としてもこのウルトラC的時間の前倒しは大歓迎。
何故だかお分かりですか?
だって、従来の除夜の鐘をするということは、僧侶は不眠不休!
そこから解放されるということなんです!
年をまたぐことに意味があるかに思えた除夜の鐘を昼に鳴らしたことで、お寺に新しい夜明けをもたらしたわけです!!!
まさに今風にいえばWIN-WIN関係。
良いとこ尽くしの「除昼の鐘」。
ここで、さて? と考えてみます。
昔ながら…
伝統…
今までどおり…
前例が…
そんな思考にとらわれたまま 硬直してしまっていることはないものか?
伝統も大切。
文化ももちろん大切。
ただ、それに囚われる必要もない。
常にゼロベースで自由な発想を楽しむ。
禅の教えにもあるんですよ。そんな教えが。
「放下著(ほうげしゃく)」
簡単にいってしまえば 「放り出してしまえ!」ってところでしょうか。
なにか前提にしてしまっていることがあれば、
それすらも一度、手放してしまってはいかがでしょう?
手放してこそ大切なものが手に入る。
そんな教えを、昼に鳴る除夜の鐘のエピソードで思い返した、煩悩BONZEでございました。
それでは、皆様、どうぞよいお年をお迎えください!
来年も煩悩BONZEをどうぞよろしくお願いします!!
