Rationalizing Online Romance Fraud: In the Eyes of the Off es of the Offender
オンラインロマンス詐欺の正当化:犯人視点
Jonathan Nii Barnor, Richard Boateng, Emmanuel Awuni Kolog, Anthony Afful-Dadzie
この論文は、マーケティングのフレームワーク、MOA(Motivation:動機, Opportunity:機会、Ability:能力)と、犯罪の正当化というこ事柄について、実際に国際ロマンス詐欺に手を染めている情報提供者10人ほどに対し45分ほどのインタビューし、また法的機関などからの確認も実施した上でまとめたものです。今回はMOAフレームワークの『機会』について、論文からご紹介します。
国際ロマンス詐欺犯人の『機会』:警察の技術がサイバー犯罪者に追い付いていない
サイバー犯罪において犯人が置かれた環境が『機会』に繋がります。
この論文の調査の結果は、サイバー犯罪者たちが既存の法律の弱点を活用していることを示しています。たとえば、インタビューを受けた主犯格の男は、2008年以来サイバー犯罪に携わってきうましたが、彼は『警察は俺がどこにいるのかをどうやってわかるというんだ…彼らはそんな技術を持っていないんだろう?』と問いかけ、サイバー犯罪者の取り締まりに責任のある警察や機関に対する彼らの自信を強調します。
彼らは当局者が別の世界に住んでいて、彼らサイバー犯罪者に正面から立ち向かうような技術を持っていないのだと信じています。例えばある回答者は『我々はWhatsAppグループを持っており、システムを打ち負かすための新しい動きがあるときはいつでも、誰かが教えてくれる。だからサツはいつでも追いつけないのさ』
国際ロマンス詐欺の拠点の一つとなっているガーナの警察機関がコンピューターを操作する訓練をしっかり受けて、技術的にしっかりと追いついていなければ、サイバー犯罪と戦うための法律は役に立たない。捕まる確率が低ければ、サイバー犯罪者にとってはこの種の犯罪を実行するのは好機であると論文では述べられていました。
被害を受ける人々の国の警察がどんなにハイレベルの技術を持っていても、犯人の地元の警察の技術的レベルが犯罪者に追い付いていないというのが西アフリカをはじめ途上国の若者がサイバー犯罪に手を染めやすい環境を作っているわけですね。
(続く)
