2021年が明けました。2020年はコロナに翻弄される一年でしたが、今年は良い年になってほしいですね。

 

さて、2019年くらいから、アメブロで国際ロマンス詐欺被害(未送金および友人や親や配偶者など本人以外の被害も含む)について書いているブロガーさんが増えました。堂々と書くのは送金していない方やブロガー本人以外の被害のケースが多いかと思いますが、頑張って送金被害・心理的被害受けた方々もブログを書いておられる方も。

 

皆さん書いてみていかがだったでしょうか? 実は被害について何らかの形で『語る』というのは心理学的によいことなのです。 もちろん、ブログに書くだけではなく、被害を受けたと認識したなら警察に行って調書をとってもらう必要もあります。ご家族・ご友人に相談するのも良いことです。

 

今回はSCARS (Society of Citizens Against Relationship Scams)の国際ロマンス詐欺の心理学に関する記事から、『詐欺被害を秘密にしておくことはなぜよくないか』ということについてご紹介します。

 

詐欺被害者が被害を秘密にしたい理由

多くの被害者の方は、自分が詐欺被害に遭ったことを多くの人に語りません。警察にも行かない方が多く、この種の犯罪を統計取っている英国や米国、オーストラリアなども数字に出ている数以上の被害者がいるといわれています。家族や友人・知人に知られたくない、事件のことをきちんと説明できない、警察が真剣に受け止めてくれるはずない、といった理由で誰にも語らないというケースが多いそうです。SCARSの分析と、米国司法省のデータによると、国際ロマンス詐欺被害者が被害を秘密にする理由として以下のものを挙げています。

 

  • 感情的な痛み:ロマンス詐欺は、感情的に傷をつけられるため、被害者はそれについて考えたり、思い出したり、話したりすることを避ける。
  • 羞恥心:ロマンス詐欺のトラウマは、犯罪被害者に社会が与える汚名とも関係しています。ほとんどの被害者はロマンス詐欺を経験したことを他の人に知られるのを恥ずかしいと感じます。詐欺行為から身を守れなかったことを多くの被害者は自分が弱く、恥ずかしく、自分に問題があったために降りかかってきたものだと感じます。彼らはまた、リアルでも「ふしだら」な人物であるに違いないと非難されることも恐れています。
  • 信じられないことへの恐怖:ロマンス詐欺は深刻な犯罪ですが、合意の上だと誤解されることも少なくありません。詐欺被害者は、詐欺について信じてもらえないことを恐れたり、他の人に避難されることを心配します。
  • 責められることへの恐れ:ロマンス詐欺の被害者は、長期間にわたって意識しせずに精神操作を受けていたことに焦点を当てられることなく、事件がどうやって引き起こされたかについて精査されることが一般的です。
  • 懲罰への恐怖:被害者は、危険について警告された後、規則をやぶること(たとえば、オンラインで人に会うこと)で身内から罰を与えられることに恐れを感じ、被害について話したがりません。また、加害者からの暴力的な脅しや報復(実際には実体のない物)や、家族・友人による社会的追放も恐れているでしょう。
  • 事件への部分的な責任:加害者がオンラインの未知の存在であるため、被害者は詐欺に遭ったことへの責任を感じ、被害について他人になかなか話そうとしない。被害者の中には、自分が詐欺行為に加担してしまったと信じている人もいます。(たとえば、自分が愛情に飢えて孤独でなかったら、被害を受けている間に自分が詐欺師と本気になってなかったら、またはもっと適切な判断を下していたらなど).

このほかの理由として:

  • 守秘義務の制限:被害者は、誰かに告げると当局に通知され、詐欺師を助けるために何かをしたことがあるならそれが当局者に知られてしまうかもしれないと認識しています。上記にリストした懸念と相まって、多くの詐欺被害者がロマンス詐欺に遭ったことを明らかにしたがりません。
  • 何も行われないことへの恐怖:データによると、ロマンス詐欺が警察に報告された事件は5%未満です。そして起訴までゆく件数はそれよりはるかに少ないのです。しかし実際に警察に報告することの価値は、他の潜在的な被害者への警告となることなのです。s.
  • 文化的または宗教的理由:文化的・宗教的信念も、詐欺被害者が罰を受けたり追放される恐怖を感じる一因となっています。文化の違いによって、さまざまな機関(法執行機関など)に対する被害者の信頼や、家族が危機にどう対応するかといった影響も異なってきます。

それでも被害を他の人に語るメリット

ロマンス詐欺、そのトラウマ、およびその余波を経験した詐欺被害者は、詐欺被害に遭ったことを誰にも話さない説得力のある理由をいくらでも言えるかもしれません。もちろん最終的な決定は個人にゆだねられるものです。

 

詐欺に遭ったことを明らかにすることにした被害者が受けられるサポートとメリットとは:

  • サポートサービス:警察に報告することで、詐欺被害者は財政的支援やカウンセリング、その他の公的支援を含む、利用可能なサービスが受けられる可能性があります。

  • メンタルヘルスサービス:ロマンス詐欺は、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、うつ病、薬物使用、およびその他の問題(仕事の成果や家族や仲間との関係への悪影響など)を含む、潜在的に深刻で長期にわたるメンタルヘルスの問題に関係しています。
  • エビデンスに基づく治療は、詐欺被害者の回復を助け、長期的な悪影響を防ぎます。SCARSは、詐欺に関する調査と詐欺被害者支援プログラムの開発に30年ほどの歴史があります。
  • 法務サービス:一部の詐欺被害者とその家族は、法制度の範囲内で救済策を受けることができます。被害を申告することはいつでもできますが、法令により、法的オプションが利用できる期間が制限されています。これは、詐欺被害により借金が発生したために自己破産の申告が必要な場合に特に活用できます。
  • 友達や家族が詐欺を回避できるようにする:オンラインの5人に1人近くが詐欺師の標的にされています。被害のことを誰にも語らないなら、他の人がオンラインで安全を保つのに役立つ貴重な情報が人々に提供されないことになります。
 

とてもシンプルな真実

詐欺被害を受けたことを明らかにして、そのことを他の人にシェアすることは、精神浄化作用になり、解放をもたらすものです。おそらく非常に恐怖感を感じて、克服しがたいと感じるかもしれませんが、一度それを吐き出してしまうと、想像していたほどの怖さはなく現実にもっと容易に向き合えるようになるでしょう。被害を秘密にし続けることは、他の人が言うことやすることよりも、被害者自身の恐怖感と関係しています。それは起きたことを受け入れることを拒絶することになります。

 

要はそれは被害者自身の羞恥心であり、他の人がその人を本当にどう見ているかということではないのです。

 

その羞恥心は、ロマンス詐欺被害を受けている間に詐欺師によって植えつけられたものです。

 

ロマンス詐欺師が被害者を拘束するために使うマインドコントトールの一つが、無価値感です。詐欺師だけが被害者を愛し、大切にし、感謝してくれる。詐欺師だけが理解を示してくれる。

 

詐欺師が被害者を拘束するために使用する微妙な操作の1つは、無価値の使用です。つまり、詐欺師だけがあなたを愛し、詐欺師だけがあなたを大切にし、感謝します。詐欺師だけがあなたを理解します。

 

詐欺師は「ガスライティング」を使って被害者を隔離し、閉じ込め、被害の後も隔離します。閉じ込められた状態で詐欺被害について語ることを恐れることにより、被害者は詐欺師にとらわれた状態が続きます。

 

ここまで読んで、もしあなたが被害を受けた方であればどう考えますか? 

 

被害を受けたことに気づいて、それでも被害のことを誰にも話さず、警察にも行かず、自分自身を詐欺師が作った檻の中に閉じ込めておきますか?

 

選択肢は2つ

  • 被害について語り、自分を解放させ、リアルの世界に住む
  • 詐欺師に閉じ込められた状態で恐怖と隔離の檻の中に留まる

自分で決定してくださいね!