写真盗用被害を受けた方々のSNSやYoutube、インターネットのニュース記事などからご紹介してきました。
以下はまとめとしての私の個人的な意見であり、この通りにする義務はありません。しかし倫理的な側面は是非考えてみてほしいと思います。
■ 写真が盗まれた人がこれからどうしてゆくべきか、
連載してきたごく一部の写真を使われた人たちの声から言えることは、一度インターネットに流れてしまった写真はどうにもできない。With Scammer Photoで生活して行かなければならないということです。紙でプリントされた写真と異なり、デジタル写真は簡単にコピーしたりダウンロードしたりできます。たとえ自分のサイトで右クリックを禁止する設定をしていても、多少解像度が落ちることを気にしなければスクリーンショットを撮ってしまうことも可能なのです。8月に最初に掲載した栗原先生がおっしゃっていた通り。『リスクをおそれいては何もできない』 オンラインで色々な活動が行われる時代にあって、時代に逆行する必要はないのです。
どれが正しい選択とも言えません。自分の方針をしっかり定める必要があるでしょうね。
1) リスクを恐れず発信を続けるか、できる限り写真の露出をけるか
2) 押し寄せてくる被害者たちを無視してブロックするか、集団で通報する手段として協力してもらうか、一人一人に対応して事情を伝えるか
3) 写真盗用のことをSNSやデートサイトの管理者に正式に訴えて対応を要求するか、単にユーザー・サイドの通報で終わらせるか
4) 詐欺情報サイトに自分の写真が載ることにどう備えるか
リブログした過去記事もご参考に。
■ 詐欺被害者(金銭被害はないが心を奪われた人を含む)はどう行動とればよいのか
連載してきた社会学・心理学の論文からの記事から、国際ロマンス詐欺被害者が写真の人に固執するのは失恋コーピングやトラウマに対するコーピングの手段であることが理解できました。写真の人に固執する『未練型コーピング』や『拒絶型コーピング』は被害者の回復を遅らせ、精神的に悪影響を与えます。
倫理的にとらえると、すでに写真盗用を知っていて、もう何度も被害者から連絡を受けている写真の人にコンタクトをとることは『しつこい付きまとい』になり、一歩間違えればサイバーストーキングとして訴訟を起こされる可能性もあります。すべての「写真の人」が人気のイケメン美容整形外科医や政治家のようにSNSに被害者がコンタクトしてくることを容認して通報の手段として協力してもらうという意向を持っているわけではありません。会社に電話をかけられて困ったり、引っ越しを余儀なくされたり、家族との関係を滅茶苦茶にされた方々もおられるのです。
だからといって詐欺被害者が自分からであれ他人のアドバイスであれ『抑制』がかかるならリバウンドの可能性が出てきます。ですから、被害者が『写真の人にコンタクト取ると迷惑がられるのだな』と理解してコンタクトを抑えるよりは、進んで別の方向(リアルで楽しめるもの、リアルで交友できる人たち、リアルでリラックスできる場所)に目を向けて『回避型コーピング』を活用できれば良いのだろうなと思います。
