正常性バイアス(せいじょうせいバイアス、: Normalcy bias)とは、認知バイアスの一種。社会心理学、災害心理学などで使用されている心理学用語で、自分にとって都合の悪い情報を無視したり、過小評価したりしてしまう人の特性のこと。自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を
無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、逃げ遅れの原因となる。「正常化の偏見」、「恒常性バイアス」とも言う。 Wikipediaより
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正常性バイアス、これは防災心理学用語です。災害や事件が起きて被害が予想されるときに、少しの異常も通常のことととらえて、『自分は大丈夫だ』と考えて非難が遅れる。例えば東日本大震災の死者・行方不明者の約2万人のうち、9割が津波による犠牲者で,生存被災者の約3割が津波が来ると気づいても避難しなかったと言われます。また、米国の同時多発テロの生存者も飛行機衝突の衝撃後から避難開始までに平均6分、人によっては30分間避難せず、およそ1000人が身の回りのことをしていて逃げ遅れたそうです。[1, 正常性バイアスの例]
災害やテロ事件で逃げ遅れた人を誰も非難しません。しかし、性犯罪被害者の場合、すぐに避難しなかったことで『合意があったのでは』といった疑いをかけられます。被害者は、『被害を予測せずに回避しなかった』ことで自分を責めます。同様なことは特殊詐欺被害や国際ロマンス詐欺でも言えます。
自分にとって都合の悪い情報を無視したり過小評価してしまう、『自分は大丈夫だ』と判断してしまう正常性バイアス。一般的な特殊詐欺などにおいても、子や孫に成りすました偽電話の声を『これは本物だ、自分は大丈夫だ』と思ってしまう。(東洋経済オンライン『それでも振り込め詐欺に遭う人がいる理由』)
性犯罪の被害の場合、『まさか性的な下心などないだろう、考えすぎ。自意識過剰かも。相手に失礼だ』という正常性バイアスが働き、逃げ遅れる。
国際ロマンス詐欺の場合においても特殊詐欺や性犯罪と同様の『正常性バイアス』が働きます。被害者の方がよくおっしゃるのは、『詐欺だと思って疑ったことを申し訳ないと思った』『彼が・子供が助からなかったらどうしようと思った』といったことですが、相手が本物だと仮定し、自分のケースは詐欺じゃない、本当に相手が困っているのだ(自分が詐欺に遭うはずがないから、これは本当なのだ)という、自分で正常だと思うほうに解釈を持って行ってしまう。
参考資料:
[1] 田中嘉寿子 (2015). 性犯罪の供述の信用性に関するあるべき経験則についてー防災尻額の知見の応用:正常性バイアスと凍り付き症候群, 甲南法務研究(11) P57-70
[2]
それでも「振り込め詐欺」に遭う人がいる理由 - なぜ他人の声を息子と勘違いしてしまうのか. 東洋経済オンライン
