以前John William Griffin Jrというグループのビデオをシェアさせていただいていましたが、このグループがFBから削除されたらしく、ビデオのシェアが消えてしまっています。また改めて、ビデオトリックについてこちらで取り上げたいと思います。
SNSやマッチングサイトで知り合った相手とビデオチャットをしたため、詐欺被害者が相手が本物であると信じてしまうことは少なくありません。
「私の場合はビデオチャットができたので相手は本当に写真の人です」とおっしゃる被害者の方にしばしば遭遇します。相手の写真を拝見すると、Fernando Gomez Pinto医師など動画がたくさんで前っている方の写真であることが多いです。
多くの日本語による『国際ロマンス詐欺を防ぐ方法』や『国際ロマンス詐欺を見破る方法』などの記事では、『相手にビデオチャットを使用しようと言ってみて下さい。ビデオチャットが出来なければ偽物』と書いてあります。もちろん、そういったアドバイスが完全に間違っているわけではないですが、ビデオトリックの存在も是非覚えておくべきです。
何故なら、『ビデオチャットしようと言ったらオンラインの恋人が快く応じてくれた』という結果になり、例え相手が口パクだけで声を出していなかったり、声と顔のイメージが合わなかったり、何らかの理由をつけて数秒で終わってしまっていたとしても『この人は本物なのだ』と被害者が確信してしまう可能性があるからです。
ビデオチャットが出来るかできないかによる判断は以下のようにするべきです。
1) 何らかの理由をつけてビデオチャットを拒否すれば、かなり高い確率で詐欺師。
2) 何らかの理由をつけてビデオチャットは出来るがすぐにできないと言われれば、ビデオトリックの準備をする可能性を疑ってみる。
3) すぐにビデオチャットに応じてくれたとしても、それだけを強力な証拠として相手が詐欺師ではないと信じてはいけない。ビデオチャットに応じたということは、拒否はしないと言うことを証明しただけであり、手元にすぐに使える状態でチャット用ビデオがあれば当然ながらすぐに応じてくれるのだから。
さて、ビデオチャット中でも注意が必要。
⇒ ビデオチャットが長く続かない、すぐ切れる…これはあらかじめYoutubeなどから盗んでいるビデオであることをバレなくするため。
⇒ ビデオチャットがスムーズに進んでいるが、口パクと言葉が合わない、声と顔がなんだかミスマッチ…ストリーミングでビデオを流して詐欺師がアテレコしているため。
であれば明らかにおかしいですね。
ビデオチャットがスムーズにできて、まだ偽物だと信じられないと言う場合、試してみる方法として、何らかのジェスチャーをリクエストしてみるというものもあります。
しかしこれも、非常に準備の良い詐欺師であればビデオにブックマークを付けていて、「手を振って」「投げキッスをして」といったジェスチャーを求めるとその部分に飛んで言われたジェスチャーを流してくることがあります。何らかの動きで相手をテストする場合、絶対に本人がそこにいてあなたに対してでなければできないこと(例えば目の前であなたの名前を書いて見せるなど)をさせるべきでしょう。
テクノロジーが変化しているので、そのうちだれでも手軽に人間そっくりのアバターを作って、あたかもその人が画面の向こうにいるような動画を作ってチャットが出来るようになるでしょう。そうしたら、目の前で紙に名前を書いて見せるなんていう動作も簡単にできてしまうようになります。
現在確認できているビデオチャットのトリックは以下の通りです。
■動画の出どころ:
- 有名人(公人・アマチュア問わず)の動画サイトやSNS
- 詐欺師が以前に騙した被害者から盗み撮りした被害者のチャット動画
特にアマチュアの動画は、自分の部屋で作成していたりしますのでチャットの雰囲気満点でしょう。
■動画の使われ方:
- Skypeやメッセージング用アプリなどを使って、あらかじめ用意しておいたビデオ動画を「ストリーミング」という方法で流す。受け手側にはあたかも相手が画面の向こうにいるかのように見えてしまう。
以下のビデオは、カナダの大学教授で写真盗用被害者であるCouros教授が、ご自身の動画をいかにして詐欺師たちが使っているのかを示すものです。