英語ネーティブじゃない外国人と、あるいは日本人同士で英会話や英語のチャット、あるいは英文でのメールのやりとりをしたことはありますか? 

 海外駐在していた時の話です。同じチームにアメリカ人とか英語ネーティブがいるのに、なぜか私と英語を話したがる現地スタッフの女性がいました。(私は現地語話す練習になるので彼女とは現地語で話したかったけれど。) 彼女とはすぐお友達になりました。なぜ彼女が私と英語を話したがっていたのか、理由を聞いたら、ネーティブスピーカーは容赦なく話してくるけど英語を母語としない人同士で英会話をするとわかりやすいので勉強になるのだそうです。なるほどと思いました。

 確かに、旅行や日常的な会話を何とかできる人同士で、おそらく中級レベルの英語で会話をすると、語彙も互角だし、言葉の用法も聞きなれないものが出てこないし、かえってわかりやすい。自分の言いたいことをお互いに伝えやすいのではないでしょうか。

 さて、何人かのオンライン詐欺被害に遭われた方(金銭被害に至らなかった方を含む)からお話し伺っていたとき、何度か聞いた言葉に「英語の勉強になりました」というのがありました。私は最初は、「下手な英語のアフリカン詐欺師とメールやチャットしたって英語力なんて向上しませんよ」とか言ってましたが、海外駐在中に知り合った女性のこと思い出して、その「勉強になった」も全く間違いではないのだなと思いました。つまり自分の持っている語彙だけで英語で書いたり話したりしようとすることが勉強になるわけですよね。

 ナイジェリアとかガーナは英語が共通語の一つになっています。学業途中で投げ出して道を踏み外した不良青年でも、英語は下手は下手なりに自由に扱える、つまり自分の言いたいことを英語で表現できるわけです。そして、教養はないからペラペラ話せても語彙は少ない。だから互角に会話ができるっていうのでしょうか。彼らより自分のほうが英語上手だったりすると、自分の英語レベルが上がったと錯覚起こしてしまうかもしれません。