2015年4月に書いたブログ記事を一部編集・修正して再掲載するものです。これは過去記事にご質問をいただき、それに対する回答として公開記事で提供したものです。Google検索でヒットすることも少なくなく、2019年、2020年にもコメントをいただいています。
■ 米国軍人であるという交際相手から休暇申請をするために申請書類を書くように言われる…この手口は国際ロマンス詐欺でよく使われる手口の一つです。休暇申請を第三者がしなければならないなんてありえないと指摘しても、『自分は特殊任務だから』と相手に言われると信じてしまう被害者もおられます。また、申請後にお金を要求してくるのが交際相手役ではなく上官や軍の事務員、エージェントなどであるため、不可抗力に感じる被害者もおられます。しかしそのようなことはあり得るのでしょうか?
米国軍や英国軍、NATOや国連軍など、いかなる軍隊であれ、
軍人が休暇を申請するために、軍人の家族や婚約者、恋人、ビジネスパートナー等が何らかの申請書類を書かなければならないということは絶対にあり得ません。また、その申請に伴い、申請手数料、航空券、休暇中の埋め合わせのための手数料などがとられることは絶対にありません。
常識で考えてみれば明らかですが、軍であれ、他の公務員であれ、公共企業であれ、休暇の申請は私企業の社員と同様に権利であり、本人が計画を立てて申請するもので、それによって関係者(妻子、婚約者、婚約以前の恋人、軍や役所の公的任務外のビジネス上のパートナーなど)の助けが必要とするはずはありません。米軍だけではなくどの軍も同じです。
もし、そのような話がネット上で会ったこともない相手から出てきたら、相手は詐欺師だと断定できます。
米軍は軍人に成りすました詐欺に関して、かなり前から警告を発しています。".mil"のドメインの本物のアメリカ合衆国陸軍からの注意喚起記事があります。こちらをご参照ください。休暇申請をしてほしいと言われ、申請するとお金が求められるのは確実に詐欺です。
Army CID warns against romance scams | Article | The United States Army
Internet romance scams use Soldiers' identities | Article | The United States Army
Army investigators warn public about romance scams | Article | The United States Army
もし、お友達やご親族で、このような偽軍人から休暇申請やそれに伴う費用を請求されそうだという方がおられましたら、至急それを思いとどめさせてください。一度休暇申請料(数万円程度)を払うと、そのあと可能性のあるカモとみなされてエスカレートしてゆきます。相手は絶対にその『恋人』に会いに来てはくれません。こんなことを一人のブロガーが書いていることを伝えても説得力がないかもしれません。だからこそ、上記の米軍のサイトを参照してもらいましょう。
