こちらは2014年4月、2015年3月に書いたブログ記事内容を再編集して再掲載するものです。

 

国際ロマンス詐欺や瀕死の未亡人詐欺などでSNSで知り合った相手と交流を持っていた方々が『相手が詐欺だった』と認める決定的な証拠の一つが、『その写真が誰か別の人のものであることに気づく』ということです。


2014年にこの記事を書いた時点でも、1年近く騙されてしまった方が詐欺師とビデオチャットをして、今度日本に来るときに着てくる服をビデオチャットで着て見せてくれていたと仰っていました。その被害者の方は、ビデオ画像の人が本物だと信じておられました。

 

当然ですがこれはビデオのストリーミングによるトリックです。詐欺グループは非常に巧みで、写真のみならず盗んだビデオ映像を使ってあたかも画面の向こうにいるように装って被害者の方とビデオチャットをしていたのです。

 この方の写真のほかに、チャットをしているビデオがあちらこちらの詐欺師に出回っています。写真の当人はカナダのビジネスマンで、詐欺とは全く関係がありません。出回っている写真は以前SNSなどで公開されていたものそのままのもあれば、軍服のものなどは合成写真だったりします。有名人や、ネットで集客をしたい経営者などの写真であればインターネットで検索すれば容易に公式サイトやYoutubeチャンネルなどを見つけることが可能です。




さて、写真の人物が誰だかわかった場合、詐欺師に悪用されていることを知らせますか?

 答えは、写真の本人はそうっとしておいてあげましょう、です。

 

もちろん被害者にとっては、詐欺師と自分の1対1の関係であったため、写真の人っとも1対1であることを信じているでしょう。しかし現実は、大勢の詐欺師が同じ人物の写真を使って様々な人物に成りすましているわけで、同じ写真を使って騙された人は無数にいるのです! 絶対にあなたがその写真に遭遇した最初で最後の被害者(未遂も含む)ではありません!

 

写真の人も盗用被害を受けた被害者だということから共感を感じ、『知らせてあげなきゃ』と感じる詐欺被害者の気持ちも理解できます。しかし、コンタクトとるべきではない!

 

特に長い時間大勢の詐欺師に写真が使われていた方の場合、写真や動画がたくさん出回っており、被害者やその家族などから電話やメールをたくさん受けて困っているはずです。

 

あまりにも詐欺被害者の方々がしつこいと、自分の写真を悪用している詐欺師の居所がわからない分、写真が自分の知らないところで使われたことに対する怒りが詐欺被害者のところにぶつけられるでしょう。実際ストーキングをする詐欺被害者もおられますので、彼らにとっては詐欺被害者は厄介な人々ということになります。

 

詐欺被害者の方からのコンタクトは歓迎されないことが多いです。例えば、100人の詐欺被害者が一人の写真盗用被害者に何らかのコンタクトをとってきたら、写真盗用被害者はどう感じるでしょうか? 自分を写真を使われてしまった人の立場に置いて考えるとどうでしょうか? すでに自分の写真がネットで盗用されていることを知っていて、それに対して何もできないでいるのに、毎日数人・数十人の詐欺被害者がコンタクト取ってくる、そんな状況を想像してみてください! 耐えられないのではないですか?

 

 

 

 

それから重要なこととして、あなたが見つけた同じ写真の人が本物という保証がない場合もあります。別の詐欺師にコンタクトとってしまい、さらに自分を危険に晒す結果になる可能性もあるわけです。

 

実際、別の偽物にコンタクトを取ってしまった被害者の方もおられます。しかもその相手が『自分が本物だ』と主張していました。しかし、本物は奥さん健在でお子さんも成長しており、どう考えてもその方のお相手は明らかに別の偽物でした。その被害者の方は自分が見つけてコンタクトを取った相手が間違いなく本物だと主張して譲りませんでした。その後どうなったかはわかりません。