長男が三歳の年のある祭日に、階段から落ちて額をパックリ切ってしまったことがあります。

昼に近かったこともあり午前中で終わる仕事を待って病院に連れて行きました、結構な出血もしていましたが車に揺られ始めると長男は直ぐに眠ってしまいました。
もちろん出血していると言っても、意識がなくなるほどではありません。

病院に着くと、運よく非番の医師は整形の先生でした。
まだ半分眠っている長男の傷を見ながら
「これはヌイヌイじゃなくて、バッチンバッチンにしようか」
と、聡明な顔立ちのその女医さんは言いました。
「ステープラーか」
その存在も術後の傷も見たことはありましたが、目の前で見られると思っていなかった吾輩は興味津々でした。


人間の皮膚はピンと張ってますから、大きな傷ができるとレモン型に開いてしまいます。
もちろん、それを閉じながら施術しなければなりません。

それをどうするのかと見ていたら…

ピンセットをそっと傷に近づけたかと思うや否や、傷の端から皮膚の中にグイッと突っ込むと横にサッと滑らして頭蓋骨から引き離したんです。
その瞬間、うとうとしていた長男が
「ひぃーっ」
と、叫んで両手の指がピーンと伸びました。

そしてそのままピンセットで皮膚を引っ張り寄せると、もう片方に持っていた器具でバチンバチンととめてしまいました。
その手際の良さが素晴らしかったですね。

長男の
「ひぃーっ」
という悲鳴をあげている間に終わってしまいました。

怪我をしたところから施術後、抜糸まで記録写真を撮ったのも覚えています。

そう言えばあの頃はよく子どもの写真も撮っていたのに、どこへ行ったんでしょう。

あっ……元嫁さんの……実家か……

ふむ……

お義父さんお義母さん、お元気ですか。



はい、左様なり♪


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