劣等感なんか
とっくに手放したと思ってた。



でも、
なんら形を変えずに
まだわたしのなかにあった。








忘れた頃にそれはやってきて
咄嗟にそれを隠したくて
私は目をきょろきょろさせる。




できればなかったことにしたい。
そこを避けてとおりたい。




途端に
さっきまでどうやって歩いていたか
わからなくなって
足が空転する。





どうにかなってしまいそう。














でも






何度も繰り返し
私の目の前に現れてくれるそれは
何を伝えにきてくれているのだろう。




目の前の出来事も
すべて私の中にあるもの。




私がどんな感情を抱いたとしても
私は私を嫌いにならない。




病めるときも
健やかなるときも





私はわたしに
そっと寄り添う。








そうしてみたとき
また呼吸を思い出し
歩みを踏み締める。




腹の真ん中から
じわりとあたたかくなる。









見たくもないものも
自分の一部なのだと観念し
そっと取り込んだとき




世界が温度を持ち
その息吹を感じ始める。








軸がまた、整う。








大地はやさしい。
何もかも委ねて
また、歩いて行こう。