フィンランドについて。

これは書かなきゃと思っていて、ずっと書きそびれたことがあります。


コリ国立公園からのドライブの帰り。

どうしても行きたかった場所に行きました。


ヨエンスー野外博物館。


(日本語 英語ページ無し)



といっても、入り口や入場料があるわけでもなく、野外に展示施設があるだけ。



何かというと、戦争遺構。「塹壕」の跡なのです。




フィンランドに行くと決まった時から、近代歴史を色々調べて知った、ソ連との「冬戦争」。

フィンランド旅行の大きな目的地であるヨエンスーがあるカレリア地方は、まさにこの冬戦争の激戦区です。


ゲリラ戦が主だったので、大きな要塞などはないだろうけど、きっと戦争の跡地や痕跡はあるに違いないと思って、Google mapをぐるぐる探すと、小さいけれど、やはりたくさんの戦争遺構(という言い方が正しいのか不明)がありました。


中には、今のロシアとの国境付近にあるものや、小さな戦没者慰霊碑、というものも。


一番大きく見応えがありそうなのが、この、ヨエンスー野外博物館でした。

(実際に作られたのは、冬戦争後。)


ここは、1940年から作られた、サルパ防衛線の一部(完成は1944年 ソ連との継続戦争の年)です。サルパ防衛線は、フィンランド湾からラップ地方まで、なんと1200キロの長さの防衛線。





防衛線の案内図。



延々と続いたであろう塹壕。





分厚いコンクリートの、司令部? の跡。


コンクリートからは鉄骨が突き出ている。



コンクリートでできた、おそらく銃座。

ここに入って狙撃、攻撃したのだろうか。



野外博物館沿いの運河。

ここを戦車で渡河するのは、いかにも大変そう。




フィンランドには他にも、対ソ連(ロシア)の防衛線がいくつも作られ、フィンランドの地政学的困難さが胸に迫ります。(Wikipediaなどで調べましたが、日本語ページほとんど無し)。


(ヨエンスー野外博物館もそうですが、ほぼフィンランド語表記、日本語のWEBサイトはほとんど無く、英語もあったりなかったりでした。)


フィンランドには、全国民が入れる規模の核シェルターがあり、ヘルシンキでも、もしかしてこれは核シェルターなのでは?という扉をいくつも見ました(実際にそうかは不明)。



(ヘルシンキの公園内の丘にあった、謎の扉)



果てしなく続くかのような森林と湖の風景。




対ソ連の戦争の苦戦と、

しかしながら、


超大国ロシアを相手に国の独立を失うほどの大敗をしなかったその粘り強さ(と外交の知恵)を、


その風景と重ね合わせながら、

ドライブと電車での、コリからヨエンスーを経てヘルシンキに至る、延べ500キロにも渡るフィンランド縦断を終えたのでした。