つながりライフクリエイト代表
 
 絵本ライフクリエイター® わたこです。
 
ブログにお越しいただき、ありがとうございます。

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前回は、
絵本思考®における「対話」についてお話ししました。
人は、対話によってつながること。
そして絵本は、その対話を自然に生み出してくれるものだということでした。

今回は「家族の言葉」について考えてみたいと思います。

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◆家族だけの共通言語

 「あれね」
「いつものやつね」

それだけで通じる会話を、
あなたもきっと、誰かと交わしたことがあるのではないでしょうか。


たった一言で通じ合えるその会話は、
言葉の意味だけではなく、
そこに流れてきた時間や空気、経験ごと伝え合っているものです。


つまりそれは、
説明のいらない身内だけの〈共通言語〉です。

身内の枠を家族から地域へと広げると方言もその一つと言えます。

実は、この言葉の一致は仲間感覚を強め安心をもたらす一つの要因なのです。

◆安心できる場所が言葉を育てる

少し前のことですが
うちの子どもが何も話さずに黙っていたことがありました。

何かあったなあと思うわけです。
そうなると親の私のほうが
「何か言わなきゃ」
といろいろ言葉をかけたくなるところ。

でもそのときは
私は言葉を出さずに、
子どもの言葉を持ち
ただ一緒にいました。

するとしばらくして、
子どもがぽつりとポツリ語りだしました。

それはきれいに整った言葉ではなかったけれど、
この子の中にあるものが、
確かに出てきた瞬間でした。


◆言葉を育てる場所

言葉は
引き出すそうとするのじゃなくて、
“出していい〈場所〉”があればいいのです。


うまく言えなくてもいい。
ちゃんと言えなくてもいい。
そんな安心する場所と
時がさえ来たら
自分の言葉を出していくことができるのです。



一方で現代社会は、
正確で分かりやすく、
明瞭な言語化が
求められています。
情報化社会において
それはとても大切なことです。


ただ、もし家庭の会話までが、
同じように“分かりやすさ”だけを求めるものになったとしたら、
どうでしょうか。
そこに安心できるでしょうか。
心の言葉は生まれるのでしょうか。

家庭は本来、
言葉を整える場所ではなく、
言葉を育てる場所です。


うまく言えなくても
待ってもらえること。
伝えきれなくても
受け取ってもらえること。
試したり失敗したりしながら
やりとりを重ね
自分の言葉を増やし
その言葉を持って
コミュニケーションしていくのです。


そうやって育った「自分の言葉」は
心の根っこ、土台となるのではないでしょうか。


◆絵本が家族の言葉を育てる

絵本思考®では、
家族で絵本を読む時間を、
「言葉を育てる時間」として
大切にしています。

言葉はただの語彙力のことではありません。

家庭での絵本の読み聞かせは、
何かを教え教わる関係ではなく
家族が読み手と聞き手になり
同じ物語を通して同じ時を過ごし
絵本の言葉を家族の言葉に育てることなのだと思っています。

これは言葉を持つ「人」が、人らしく生きるために欠かせない営みなのだと思うのです。



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さて次回第6回目は「物語」についてです



 

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