0・1・2歳 頭と心と体を育てる
ベビーサイン協会代表理事&
ベビーサイン®の専門家
吉中みちるです。
保育園経営者の皆さん。
保育の現場で日々頑張っている先生方。
こんなことを感じる場面はありませんか?
☑ 発話がゆっくりな子が増えてきた気がする
☑ 癇癪スイッチが入ると、なかなか切り替えられない
☑ あまり目が合わず、常に動き続けている子がいる
☑ おもちゃの取り合いや噛みつき、叩くなどのトラブル対応に追われる
☑ 「何が嫌だったの?」が分からず対応に悩む
乳児保育の現場では、
「まだ言葉で伝えられない」
ということが、多くの困りごとの背景にあります。
もちろん子どもたちは何も考えていないわけではありません。
むしろ、
「貸してほしい」
「まだ使いたい」
「やめてほしい」
「手伝ってほしい」
「痛かった」
「もっとやりたい」
そんな思いをたくさん持っています。
ただ、それを言葉にする手段がまだ育っていないだけなのです。
そんな時に役立つのがベビーサインです。
実際にベビーサインを導入してくださっている保育園からいただく声で、とても多いのが、
「子ども同士のもめ事が減りました」
「クラス全体が穏やかになりました」
というものです。
なぜでしょうか。
それは、子どもたちが
叩く
噛みつく
押す
泣く
という方法ではなく、
“伝える”
という方法を手に入れるからです。
例えば、
【貸して】
【ちょうだい】
【待って】
【止めて】
【痛い】
【やって】
【交換】
こうしたベビーサインを日常の中で大人がお手本として見せていくと、子どもたちは少しずつその手の動きを覚えていきます。
そしてある日、
叩く代わりに【貸して】
泣く代わりに【やって】
押し返す代わりに【止めて】
を使うようになります。
もちろん最初からうまくいくわけではありません。
でも、
「手で伝えたら分かってもらえた」
という経験を積み重ねることで、
子どもたちは少しずつコミュニケーションの方法を学んでいきます。
私は20年以上ベビーサインを伝えてきましたが、
ベビーサインの一番の価値は、
言葉を早く覚えることでも、
芸のようにサインを覚えることでもないと思っています。
それは、
おしゃべりできる前から
「伝わる」
を経験できること。
そして、
「自分の気持ちを伝えていいんだ」
と知ることです。
保育士さんたちにとっても、
子どもの気持ちが分かる場面が増えます。
「そういうことだったんだ!」
という瞬間が増えます。
その積み重ねが、
子どもたちの安心感につながり、
保育士さんの負担軽減にもつながっていくのです。
もし今、
乳児保育の現場で何らかの困りごとを感じているなら、
その背景に
「伝えたいけれど伝えられない」
子どもたちの思いが隠れているのかもしれません。
ベビーサインは、
そんな小さな人たちの声を聞くための、
ひとつの方法です。
そしてその先には、
子どもたちも、
保育士さんたちも、
今より少し穏やかに過ごせる毎日が待っているかもしれません。
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