静かにそれは始まります。
監督ヴィム・ヴェンダースのナレーションから
「ギリシャ語でフォトは光、グラフィンは描く
フォトグラファーとは描く人を指す」
彼は被写体に許される写真家であることは間違いなく
それは大変稀有なことであるのをこの映画で知るでしょう
80年代に彼の写真展に足を運んだときの衝撃は未だ忘れられません
そこに置いてある全ての写真集を買い漁り
サバスチャン・サルガドと共に生きている現在に救いを感じました
それまでの写真に対する想いが随分と変化したきっかけともなりました
人間は残虐である、と彼は言います
「全ての人類が、この光景を見る義務がある
わたし達人間がどれほどまでに残虐な種であるかを
知る義務がある」と
一方で、彼の写真には
普遍的な、人類にとても必要な何かを
常に、必ず見せてくれるのです
