2015年の美術鑑賞一発目
見逃してはならないと思っておりました、こちらに
日本とスイスの国交樹立150周年を記念した「ホドラー展」
ベルン美術館をはじめ、スイスの主要な美術館と
個人が所蔵する油彩、素描など約100点のホドラー尽くしで構成
見応えたっぷり、展示のコンセプトも素敵です
関連画家の展示は一切無い、非常にいい展覧で
ホドラーの人生を辿りながらの鑑賞が集中を途切れさせません
全体は7部に分かれており
とりわけ印象深かったのは
3部、4部、ラストの7部でした
part1:光のほうへ-初期の風景画
part2:暗欝な世紀末?-象徴主義者の自覚
part3:リズムの絵画へ-踊る身体、動く感情
part4:変幻するアルプス-風景の抽象化
part5:リズムの空間化-壁画装飾プロジェクト
part6:無限へのまなざし-終らないリズムの夢
part7:終りのとき-晩年の作品群
肉体表現にして精神表現を試みたホドラー
躍動の瞬間に秘められた感情
赤いけしの花が揺れ
女の肉体と感情も揺れ動く
ホドラーの描く赤と青
ひとつおき交互に女性の体の色
ばらばらに踏み出す足
胸に添える腕
誰もこちらを見ない
誰も互いを見ない
反復や平行とは世界の原理
リズムとは鼓動に他ならない
ホドラーの面白さをどこで感じるか
スイスに到着して
そのまま風景を見ているような、そんな真っ白い空間
湖の縁を歩いているような感覚に少しクラッとします
執拗なまでに同じ山が連なり
雲が繰り返し描かれる
伝統的な絵画からの脱却をホドラーは突き進む
ついに最後の時は来て
ホドラーの光がどういうものか
こだわった線や点や規則的なことはどうなったのか、が
ここに露呈する
あのときも、このときも
彼には伝えたかったファンタジーがあったはずなのだ






