2014年最後の美術鑑賞はこちらに足を運びました
ジャン=フランソワ・ミレー(1814年-1875年)
今年はミレー生誕200周年記念にあたります
これに際し、実に30年ぶりに国内鑑賞が叶う
『ボストン美術館3大ミレー』と言われる《種をまく人》
そして《刈入れ人たちの休息(ルツとボアズ)》《羊飼いの娘》など
選りすぐりのミレーの作品25点を中心に
バルビゾン村で活動したコロー、ディアズ、ルソーら
また、ミレーの影響を受けたクロード・モネらフランスの画家の作品など
総点数64点の展覧です
ミレーに描かれる人々の生活は
実は私も子供の頃に体験したことだったりするので
なにかとても郷愁を誘う絵なのです
家は農業はしていませんが、農家は今よりたくさんありました
父や母の親戚の家などに伺えばそれは容易に見る光景でした
苗を植える、種をまく、世話をする、刈る…
そういった仕事を見てきた体験にミレーの絵は重なります
女たちが家の仕事をする絵や
子供たちの世話をする絵も多くあり
私自身が、編み物を母から教わった冬の寒い日や
食事の支度を手伝ってきたことがミレーの中にあります
デジタルな音が存在しない空間
十分でない温度管理
鍋を温める湯気
冷たい果物
体験していることが思い出せるイメージ
手のぬくもり
呼吸
ミレーの描く人々の静かな呼吸
そしてミレー自身の呼吸
それを全て五感を研ぎ澄ませながら感じて楽しむ
素晴らしい展覧会でした
この静かな回想にふさわしい
三菱一号館美術館の箱は
都内でも特にお気に入りの美術館です
最後に1番目に展示されていた
若きミレーの端正な自画像で
2014年の美術レヴューを締めくくります
新たなる年も
心が震えるような素敵な絵画に出逢えますように
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