さぁ どこから始めましょうか…

今年で没後20年となった大好きな名優リヴァー・フェニックス
あまりにも若く、23歳で逝ってしまったのですが

【マイ・プライベート・アイダホ】は誰あろうガス・ヴァン・サント
リヴァーにとっても【スタンド・バイ・ミー】に並ぶ代表作といえましょう

リヴァーは10代のころから自然保護、動物愛護を強く訴えており
自身は、動物性の食事や化学物質を排除し、
合成せっけんやシャンプーを使わず、革製品なども身に着けない
という徹底ぶりで周囲から奇異な目で見られることもあったといいます


【マイ・プライベート・アイダホ】ワールドプレミアは
雲仙普賢岳の噴火で被災した人々へのチャリティーイベントも兼ねていました


記憶を辿って
このような話からではありますが、もう少し続けますと…


ガス・ヴァン・サントという監督はその後
これも私が大好きな俳優ショーン・ペンを起用し
【ミルク】を撮っています

話が前後しますけれど、遡れば
マット・ディロンを起用した【ドラッグストア・カウボーイ】
独特なテンションのそれは、非常に新鮮な世界観を打ち出していました

同性愛、ドラッグ、売春、
政治問題、社会貢献、環境保護…
描くテーマは深刻ですが

一方で彼は、ミュージックヴィデオも数多く撮っており
デヴィッド・ボウイ、トレーシー・チャップマン、

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ、クリス・アイザックと
なんとも私の五感にヒットする監督であったわけです




そうした経緯もあって、今作は、62歳となった彼の最新作が
いったいどのように描かれるのか興味深く
シアターに足を運びました


マット・ディモンの脚本、制作、主演ということが
少々引っかからなくもなかったですけれど(笑)


内容は
天然資源買い占めを図る開発業者と
環境保護団体や住民達との軋轢を描写し
主人公が追い詰められ、もがき、決断を下すまでを描いています

が、狙いはそこにはなくて
「いい人間だけれど、仕事が残念だ」と指摘される主人公の

《仕事が、価値観を変え、人生を根底から揺るがし、
生き方そのものをも変えさせてしまう》
という視点です


さらに、主人公が己の生き方に疑問を持つきっかけとなる事柄は
環境問題などという大きな外的要因ではなく
あくまでも個人的な経験にあったのだという仕掛け

最後のどんでん返しは
会社や人間の裏切りなどではなく
主人公自身の事情、という結末に気づくと
なるほど、マット・ディモンとガス・ヴァン・サントの
斬新で秀逸な仕掛けに拍手を送りたくなりました


「僕には、いくらかの名声がある
だからこそ、この世界に
変化を起こす為にそれを使いたいと思っているんだ
本当の社会貢献は
僕が本心を打ち明けて、環境や文明に関する自分の考えを
共有することが出来ることだと思うんだ」

                  リヴァー・フェニックス





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まつげ


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