遅くなりましたが備忘録でお許しください
『ルドン展』最終日イヴに足を運びました
いつもながら、開催ラストの週末は入場に並ぶ列ができるほど
我々も約30分並んでやっと中に
驚くことに図録も売り切れており
再販の予定は無いとのこと
遅くなってから足を運んだことが悔やまれました
ルドン展といえば、2007年Bunkamuraでの『ルドンの黒展』
私は残念ながら見逃してしまいましたが
これを観覧したというマニアックな才媛とご一緒させていただきました
今回のルドン展は
内容も素晴らしく充実したものであり
殆どが岐阜県美術館からの膨大な出展に加え
ルドンに影響を与えたり、後継となった画家たちの作品も登場
ラトゥール、モロー、ゴーギャン、ムンク…
これらも素晴らしく見応え十分でございました
さて、3部構成になったルドン展で
やはり一番興味を惹かれましたのは「黒の時代」
19世紀末フランス
印象派が明るい光を描く一方で
世紀末の絵画と評される黒の世界を描いた画家
オディロン・ルドン
急速な近代化が進む側面には
こうした孤独や焦燥感といった
人々の心の闇が確かに在り
ルドンはその時代の空気に目を凝らしたのかもしれない
グロテスクであったり、ユーモラスであったり
木炭で描かれた単一な色彩が
尚いっそう、想像力や知的探究心を刺激される
カラーの時代に突入すると
その色使いの幻想的なことに驚かされます
そして今回の展覧会の目玉を飾りますのはこちら
三菱一号館美術館が新規収蔵した「グラン・ブーケ」
110年間、フランスの城館に秘蔵されていた作品で
もちろん、本邦初公開ということになります
1897年、ルドンのパトロンであったロベール・ド・ドムシー男爵が
ブルゴーニュ地方ヴェズレー近郊の城館の食堂全体の装飾をルドンに発注
ルドンの装飾画は16点が知られており
うち15点は1978年に取り外されドムシー城を離れますが
「グラン・ブーケ」は大食堂に残されたままだったといいます
しかし2010年、当初の設置場所から外され
制作後110年目の2011年3月、パリのルドン展で初公開されました
2010年8月に、三菱一号館美術館がこの作品を所得することになりました
ドムシー男爵は1946年にドムシー城で亡くなり、所有コレクションは散逸
しかし岐阜県美術館は、ルドンの最重要作品を所蔵しているというわけです
「グラン・ブーケ」は展覧会のラストを飾りますが
想像以上に大きなサイズでカラフルな画でございました
こちらは作品保護のために展示期間に制限を加えており
展覧会終了後の公開は2012年9月までおあずけです
秋には皆様に再びお目見えするでしょう
見逃してしまった方はお楽しみに








